Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 良夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (70010783)
安野 正之 公害研究所, 生物, 室長 (10109902)
丹保 憲仁 北海道大学, 工学部, 教授 (80001147)
小早川 光郎 東京大学, 法学部, 教授 (00009820)
末石 冨太郎 大阪大学, 工学部, 教授 (00025834)
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Budget Amount *help |
¥18,000,000 (Direct Cost: ¥18,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥18,000,000 (Direct Cost: ¥18,000,000)
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Research Abstract |
本研究は, 都市圏における新しい環境創造を求める環境計画を水の再利用という視点でとらえ, 水への新しいニーズを確認しつつ総合的に体系化していくことを目的としている. 具体的には土地利用と水利用機能の関係を中心とする水利用システムの全体的なあり方をベースとして, 高密度地区における水の再利用システム, 水辺空間の保全, 開発, 広域的な水の再利用システム モニタリングシステム 法制面について, いくつかの地域におけるケーススタディーなどを通じた解析を進める. そして, 水をめぐる環境計画に対する定量的な基礎データの集積, 提示を行う. 次の3つの視点からサブグループを形成し, 検討を進めてきた. 1)土地利用と水利用の基本システムの検討 2)高密度地区における水の再利用システムの解析 3)広域的な水の再利用システムの解析, 評価. 各サブ研究グループの研究概要は次のようである. 1)土地利用と水利用の基本システムの検討:都市における環境容量論の系譜を整理する中で, DID(Dead ls Dead)といった極限的な環境戦略の問題点を明らかにした. 併せて水管理法制面, モニタリングシステム面からの検討を加えている. 2)高密度地区における水の再利用システムの解析:都市における水代謝系の様々な類型を整理し, 一過型水代謝系, 循環系水代謝系, 並列型水代謝系の三つの類型化を行い, それぞれのシステムにかかわる水質因子, 水量収支を明らかにし, 処理技術の効率化の方法を検討した. 3)広域的な水の再利用システムの解析, 評価:下水処理水を親水河川へ放流するような広域的な再利用の例として玉川上水, 野火止め用水をとりあげている. このような試行が周辺住民からどのように受けとられているかを調査すること, 河川中での生物相の変化を調べることを行った. 併せて, 河床汚泥と水理条件, 親水性と空間構造の関係を整理した.
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