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生活雑排水処理のための小型酸化池

Research Project

Project/Area Number 62602506
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

川島 博之  東京大学, 生産技術研究所, 助手 (30161318)

Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords酸化池 / 冬期 / 処理効率 / BOD / 溶存酸素 / 物質収支
Research Abstract

酸化池法の処理効率は他の処理法に比べると水温, 照度に大きく依存してる. このため四季の変化により処理効率が変化する. 本研究においては特に処理効率の低下が問題となる, 薄氷の張る冬期の処理について検討した.
茨城県新治郡八郷町に, ほぼ一家庭(3〜4人家族)の生活雑排水を処理を想定した酸化池を作成した. 既往の研究より, 水深約1[m], 滞留時間を10日程度が, 雑排水処理のための酸化池の一つの目安になることが示されているため, 2.5x1.0[m], 深さ1[m]の池を作成し, 一日に約0.5[m^3]の汚水を供給した. 実験に用いた排水は, 約30家の集合住宅のものである. 酸化池への汚水の供給は一度汚水だめに貯めたものを, 電動ポンプにより一定時間供給する方法に依った.
酸化池は汚水供給開始後約3週間程度で定常状態に入った. なお, 実験池内部において, 深さ方法, 流れ方向の水質変化は殆ど観測されなかった. 実験開始約50日後にあたる1月中旬において, 処理水質の大きな日周変動は観測されなかった. この時期において, 池内の栄養塩濃度は生物の成長にとって十分に存在し, 栄養塩は藻類や他栄養生物の成長に律速とはなっていない.
酸化池は有機物の分解に藻類光合成の酸素の供給を利用する点に特徴がある. しかし, 実験開始後約2ケ月が経過した二月の段階においても, DO濃度の日周変動は見られなかった. このことは氷結を見るような冬期においては, 酸化池が十分機能しないことを示している. 冬期においては, 藻類による酸素の供給がないため, DOの供給が処理にとって律速段階になっていると考えられる. 冬期においては滞留時間をより長くし, 面積負荷を軽減することが, よい処理水質を得るためには必要であろう.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

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  • [Publications] 川島博之,河田孝雄,岡田光正,鈴木基之: 水質汚濁研究. 10. 423-430 (1987)

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      1987 Annual Research Report

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Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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