• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

森林生態系の酸性雨に対する緩衝能の評価

Research Project

Project/Area Number 62602510
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

八木 久義  東京大学, 農学部, 助教授 (80191089)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丹下 健  東京大学, 農学部, 助手 (20179922)
松本 陽介  東京大学, 農学部, 助手 (50165916)
斯波 義宏  東京大学, 農学部, 助手 (20011900)
佐々木 恵彦  東京大学, 農学部, 教授 (20196158)
Project Period (FY) 1987
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Keywords酸性雨 / 森林生態系 / 緩衝能 / カラム実験 / スギの衰退 / 光合成能 / 人為起源難分解性物質 / クロロフィルムの蛍光反応
Research Abstract

酸性雨に対するわが国の森林生態系の緩衝能を予測・評価する方法の確立に資するため, 酸性雨によるスギの衰退や被害に関する実態の調査や, 酸性雨による樹木の衰退や被害を的確かつ客観的に判定する方法の検討を行うと共に, 酸性雨に対する森林土壌の緩衝能を調べるための人工酸性雨を用いた褐色森林土によるカラム実験, および酸性雨が樹木におよぼす影響を調べるための人工酸性雨を用いたスギの葉面散布・付着試験や砂耕試験を行った.
それらの結果の概要は次の通りである. 1.スギの衰退実態調査:埼玉県大里郡寄居町から秩父市周辺にかけての国道140号線および254号線沿線の平地におけるスギの衰退や被害に関する実態調査の結果, その主たる原因は酸性雨ではなく, それらの現象は人為起源難分解性物質による土壌汚染等と密接な関係を持つものと推定された. 2.樹葉の蛍光反応の測定:樹葉の蛍光反応曲線の減衰状態から, 衰退木の樹葉のクロロフィルでは光合成電子伝達反応系に障害を起こしていることが想定された. 3.人工酸性雨による褐色森林土のカラム実験:花崗岩由来の適潤性褐色森林土の表層土壌では, 添加される人工酸性雨の濃度が異なると, その緩衝作用の発現機構も異なることが推定された. 4.人工酸性雨によるスギの葉面散布試験:多くの植物で可視障害が発生するといわれているpH3程度の人工酸性雨に対して, スギの針葉はかなり耐性を有することが明らかにされた. 5.人工酸性雨によるスギの砂耕試験:砂耕液のpHが低下すると, 地上部では硝酸等の肥料効果により光合成能力が高まることもあるが, 地下部では細根の成長阻害や根系の総重量減少等の被害が進行していることが推定された. 今後, それらの諸結果に関する研究を更に深めることによって, わが国で最も重要な造林樹種の一つであるスギの林の酸性雨に対する緩衝能を予測・評価する方法を確立することが可能であると思われる.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 相澤 州平: 日本林学会大会発表論文集. 99. (1988)

    • Related Report
      1987 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi