Project/Area Number |
62604524
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荒田 洋治 東京大学, 薬学部, 教授 (40011499)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 守 東京大学, 薬学部, 助手 (90090472)
|
Project Period (FY) |
1987
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 免疫グロブリン / モノクローナル抗体 / 抗原抗体反応 / NMR |
Research Abstract |
卵白リゾチームに対するマウスモノクローナル抗体を用いて, 抗原抗体反応の分子機構について, 研究分担者のグループが開発したスピン拡散と抗原抗体間の核オーバーハウザー効果を用いる方法により解析を行った. その結果, 卵白リゾチームのエピトープに対応するペプチドと抗体との相互作用においては, ペプチドを構成するほとんど全てのアミノ酸残基が, 抗体分子によって認識されていることが明らかになった. さらに, マウスモノクローナル抗体の^2Hラベル化を実行に移した. これまでに, 芳香環の全重水素化を行ったフェニルアラニン, トリプトファンおよびチロシンー2, 6-d^2によってトリプルラベルしたモノクローナル抗体を調製した. 選択的重水素化の効果はトリプルラベルしたモノクローナル抗体を調製した. 選択的重水素化の効果は劇的であり, NMRが今後, 本研究の指針を得るための質の高い基礎データを提供することは疑いない. NMRによる解析の進展とともに, モノクローナル抗体の個性は, それぞれの抗原結合部位が表現するパターンとして特徴づけられ, 抗原認識にあたって本質的な役割を果たしていることが明らかになりつつある. 現時点では, 抗原認識部位の静電プロフィールの果たす役割がとくに顕著であることを強調しておきたい. このことは, 電荷をもつアミノ酸残基の配列を考慮した抗原結合部位のパターンに注目したモノクローナル抗体の構造設計が今後進むべき一つの方向であることを示している. 現在, 上で述べた抗リゾチームモノクローナル抗体の遺伝子組み換えによる超可変領域の改変を計画中である.
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)