酸素原子による有機金属化合物の化学活性化反応-non-RRKM挙動の解明-
Project/Area Number |
62606506
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
幸田 清一郎 東京大学, 工学部, 助教授 (10011107)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 酸素原子 / 有機金属化合物 / 化学活性化反応 / non-RRKM / オゾン / シラン / シリレン / 化学発光 |
Research Abstract |
励起状態の関与した化学反応においては, 分子の内部エネルギーのランダム化と反応過程の相互関係が未だ十分に理解されておらず, また非断熱遷移が反応動力学に及ぼす効果についても不完全な理解に留まっている. これらの現象については, 中心に重原子を含む有機金属化合物と, 基底状態が三重項である酸素原子や関連する酸素活性種との反応を化学活性化の反応系として選ぶことにより, 新規な理解の糸口が得られるものと期待される. この反応系は今までの検討例がごく限られており, それ自体としても興味深い研究対象である. 本年度は以下のような計画・方法によって研究を進行させた. 1.自然発火性の有機金属化合物(特にシラン)と酸素化学種との総括的な反応機構を理解し, 以後に行う, より詳細な素反応の検討の為の基礎を造る. このために, 対向噴流拡散火炎法を用いて,発火や消炎の現象は解明し, 更に添加物効果等に基ずいて反応機構の理解を計る. また化学発光を測定する. 2.低圧の反応セル中でシランとオゾンとの反応について速度論的な検討と励起化学種の生成過程の解明を計る. 以上のような検討により, シランと酸素, オゾンとの反応の総括的な反応機構が考察できる, 化学発光の解析等によって,シリルラジカルと酸素の反応の後続反応, シリレンの電子励起状態の同定とその生成過程等が今後, 素反応として検討すべぎ課題である事も明らかにした. 更に, 化学活性化反応として興味深い, シランと励起酸素原子の反応の検討のための反応システムうを試作, 整備した.
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Report
(1 results)
Research Products
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