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¥13,500,000 (Direct Cost: ¥13,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥13,500,000 (Direct Cost: ¥13,500,000)
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Research Abstract |
1.連続発声された文章から, 6個の韻律情報に関するパラメータを使って, 句境界の候補を抽出した. その結果, 連続音声を句単位に認識し, 正解を指摘してもらって, 次の句を認識してゆく文章入力システムの性能が向上し, 完全な連続音声認識システムを語彙500単語の場合にも動作させうるようになった. 更に, 文末の述語をまず認識して, 文頭に向って認識してゆくシステムを稼働させることができた. その他自動話者適応を高速化し, 物語理解のレベルを向上させた. 2.音声によるマンマシンの対話システムを構築するための基礎研究を行うことを目的として, システムと利用者の双方が会話の手動権を握ることのできるmixed-initiativeな音声対話システムの構成法について検討した. 具体的には利用者がシステムとの対話を通じて, ある都市を1日ないし, 数日間刊観光するための計画をたてるような状況での対話の理解を考え,このようなシステムにおける対話制御部の基本設計行った. そしてフレーム駆動型の対話制御方式, AND-OR木を用いた話題管理の方法, それに基づいたキーワード(利用者の発話に現われる話題)のトップダウン的に予測する方法等を提案した. 3.音節を標準パターンとする連続音声認識システムを構築した. 本システムは, 音節ラティス生成部, 単語ラティス生成部, 文節ラティス生成部, および文選択部からなっている. これらを実現するために, オートマトン制御拡張連続DPマッチング法と動詞の格構造を組み込んだ, 逆時間向きフレーム同期型係り受け解析法を考案した. また, 品詞の3つ組の確率を連続音声認識システムに組み込む方法を考案した. さらに左から右方向への下降型構文解析法と島駆動上昇型構文解析法を比較検討した. 雑音を含まない音声に対しては, 左から右方向への解析法は島駆動解析法よりも, 処理時間と認識率の点で優れていることが明らかとなった.
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