強力e^+ビームの発生とそれによる表面研究用装置の開発
Project/Area Number |
62609509
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
末岡 修 東京大学, 教養学部, 助教授 (00012378)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 電子リニアック / e^+ビーム / パルスビームのストレッチャー / 超音真空装置ソレノイド確認 / e^+南放出 / 電子対創生 / 輝度増強法 |
Research Abstract |
我々は日本原子力研究所の電子リニアックを用いて強力な低速e^+ビームを発生させて, 表面研究にそれを用いようとしている. このためには特別な装置が必要で, 種々の技術開発を要する. リニアックによりe^+ビームを発生さすのみならすでに開発されている. が表面研究に使用するe^+ビームとしては強度・安定性・連続使用・検出器に対する使用しやすさ等に問題を残している. 今まで実行したe^+ビーム関連の技術開発は下記の通りである. 1.水冷式Taターゲットの使用 2.e^+発生部分の真空パイプ(チェンバー)のSUS→AL製. 3.SUS製クロスの不良(残留磁気)を発見→Alクロスに. 4.Wリボン製モダレーターのリニアックeビームによる劣化→生成格子欠陥を焼鈍して追い出す方法を採用. 5.耐放射線のターボ分子ポンプを安価に開発. 6.低速度e^+ビーム導入用のソレノイド磁場→静電場, つな効率テスト. 7.検出器の制約によるパルスe^+ビーム→DC化……まだ性能は不十分である. 磁気ボトル型装置をつくり原理的には正しいことが確認された. 8.ビームコースの最適条件のための調製法の確立. 9.Brighness Enhancement(輝度増強)装置……チェンバーのみ設計. 10.e^+ビーム表面散乱装置および試料調製装置……チェンバーのみ設計. 以上のうち1, 2, 3, 5, 6は完了したが他は実行中. 残された問題で大きいものは7と9, 10の次の内部設計等. 特にビーム強度測定が首尾よく進んでいない. パルスビームなので個々に計測がむつかしく, フラデーカップによるDC測定にはビーム強度不足とe^-ビームとの混りが技術困難をもたらしている.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)