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¥13,200,000 (Direct Cost: ¥13,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥13,200,000 (Direct Cost: ¥13,200,000)
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Research Abstract |
フィリピンの東方で強勢な海流となった黒潮が北太平洋を循環して北赤道海流として西に戻り, 再度黒潮に加入することから示されるように, 表層循環の上では北太平洋は1つの海であるから, 3000m以深ではフィリピン海は伊豆マリアナ海嶺によって北太平洋から切離され, ヤップ海嶺を通って流入した南極海起源の底層水が上方の深層水と混合しながら海盆内を循環している. 底層水の北上の経路は従来不明であったが, 1987年2月の白鳳丸航海で行った北緯12-13度上のCTD観測の解析により海盆の東端に沿って北上していることが初めて明らかにされた. これは本研究班の今年度の研究成果の1つである. フィリピン海北部の四国海盆における直接測流によって, 西岸の底層には南下流が, そして東側の海嶺西斜面には北上流が存在することが示されている. 両者は四国海盆の縁に沿う1つの反時計回りの循環として結合されているものか, あるいは別々の循環であるかは不明である. また, 北緯13度で確認された底層水の北上流が上の四国海盆の深層循環と結合している可能性もある. 本研究ては, フィリピン海盆の各層に放流する中立ブイをソーファーチャネルを介した音響的手法で追跡してフィリピン海の深層の海水循環の層重構造を明らかにすることを目的とする. 今年度は購入するソーファーフロートシステムを選定し, 1988年4月の白鳳丸航海で3点の受信局の設置と3台の中立フロートの放流を行うための用意をした. 観測海域の現場密密度を評価し, フロートの密度調整の実験を行った. 目標層を1500mとすると重量差1gで5mの中立深層の変動があるので, 総重量90kgのフロートについて1gの調整が要求されるがその手順を確立した. 係累系の設計と測点の設定も完了した. CTDデータから音速場を評価し, フロートと受信局との音響信号伝播の検討も行った.
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