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¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
コンドライト隕石中のかんらん石と輝石の分析用試料を注意深く作成し, かんらん石については酸化デコレーション法, 透過電子顕微鏡法により転位構造を解折し, 輝石については光学顕微鏡観察, X線マイクロアナライザーにより結晶中の微細組織を調べた. これらの結果を地球産岩石試料中のかんらん石, 輝石の同様な性質を比較し, 隕石母天体と地球の熱史・応力史の類似点と相異点を明らかにした. 定量的なデータは未だ解析中であるが, 隕石母天体たる惑星の形成過程にはかなりさまざまなバラエティがあるらしい. 隕石にみられる特異な転位構造を実験室で再現する目的でH_2/CO_2混合ガスによる制御雰囲気中の短時間応力付加装置付小型電気炉を製作し, 実験を行った. 転位構造の変化は写真撮影により追跡した. これまでの実験では未だ天然の状態を実験的に再現できるまでに至っていない. さらに繰り返し実験を行って, 最適な温度応力条件を見出す必要があり, 今後の課題となった.
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