Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 康雄 名古屋大学, 理学部, 教授 (30190218)
豊島 久真男 東京大学, 医科学研究所, 教授 (90029760)
松原 謙一 大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (20037394)
関口 睦夫 九州大学, 医学部, 教授 (00037342)
石浜 明 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80019869)
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Research Abstract |
本重点研究は細胞複製を分子遺伝学の最新技術を用いて総合的に解析するため, 1)染色体の分子機構, 2)染色体の機能領域, 3)染色体の複製機構, 4)細胞生産装置の複製, 5)細胞分裂と細胞周期の5班を組織した. 本総括班は各班の代表者と9名の外部班員で構成し, 各班の個別な研究を推進すると共に相互の課題の関係を明らかにし, 総合化を目指す共同研究の発表を目的とした. 3年計画の初年度である本年は班員及び班間の交流を通じて正しい課題の設定と総合的研究を推進する体制を作るため, 以下の活動を行った. 1. 総括班会議, 第1回(6月)に, 合同班会議, ワークショップを中心とする年間活動計画を立案し, 第2回(63年2月)で総括評価した. 全体的に当初の計画が順調に遂行されていると評価され, 特に外部委員から,原核生物における体系的な研究によって, 複雑な生命現象である細胞複製の解明が確実に前進しており, 真核生物の諸現象の研究の有効な指針となると指摘を受けた. 2. 公開シンポジウム, 「細胞複製をテーマに行った. 故広田幸敬氏を中心とした細胞複製の研究の歴史を背景に, 現在の研究と将来の展望が語られ, 150名余の聴衆に感銘を与えた啓豪的講演会として成功した. 3. 合同班会議, 染色体と細胞を2つの柱に分けて開催し, 研究の目的, 意義, 将来展望を中心に報告, 討論し, 班員相互の交流を深めた. 4. ワークショップ:「細胞周期」主催し, 染色体に関する「組換え」, 「複製開始」「分子構築」の3つを共催した. それぞれ50〜80名の参加者が合宿し, 熱心に討討した. 特に主催した細胞周期は分子遺伝学と生化学の協力によって, 本格的な研究が推進されるべき時期であることの認識を深め, 今後経続的に開催することによって次期重点研究への発展の可能性を検討することとした. 5. その他, サーキュラーの発行(3回)とDNAクローンバンクの作成と供給に関する研究支援事業を開始した.
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