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マウスT/t変異の構造とその進化的起源の解析

Research Project

Project/Area Number 62618505
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

森田 隆  微生物病研究所, 助手 (70150349)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野崎 正美  微生物病研究所, 助手 (30189394)
松代 愛三  微生物病研究所, 教授 (00029753)
Project Period (FY) 1987 – 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1987)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
KeywordsマウスT / t変異 / Tcp-1遺伝子 / 偽遺伝子 / 進化 / マウス第17染色体 / マウス初期胚発生 / T-複合体
Research Abstract

マウスT/t変異は第17染色体上の15cMに及ぶ広領域の変異で遺伝子群の大きな逆位が2ケ所存在することが知られている. このためt変異マウスは初期発生異常や精子伝達率の異常, 組換えの抑制など, 多くの表現型の異常を示す. しかしこのような劣性変異をもつt変異マウスは野生に広く存在しているため, その大きな遺伝子変異の進化的起源を明らかにすることは集団の中でこのような変異で伝播していく系を解析する上で重要である.
本研究者らは, この変異領域内に存在するTcp-1遺伝子及びその偽遺伝子を野生またt変異マウスから単離し, その塩基配列を決定することによってその起源の解析を行なった. その結果, 次の事柄が明らかになった.
1.マウスには染色体あたり, 1個のTcp-1構造遺伝子と1個の偽遺伝子(イントロンを含まない)が存在した. これらは制限酵素パターンから野生型とt変異型でそれぞれ多型を示し, 両者を区別できることが明らかになった. とくに二種のt変異(t^<W32>及びt^<W73>)は同じ制限酵素パターンを与え二種の野生型(129及びBTBR)は同一のパターンを生じた.
2.二種のt変異(t^<W32>及びt^<W73>)のTcp-1構造遺伝子と偽遺伝子を遺伝子ライブラリーから単離し, 塩基配列を決定したところ, それぞれ全く同一の塩基配列をもち, t変異間で差が認められなかった. このことは, 約8種に分類されている様々なt変異が唯一の祖先から派生したことを示唆している.
3.野生型とt変異型の偽遺伝の相違は, 偽遺伝子の進化速度が速いと考えられるにもかかわらず, 構造遺伝における相違と余り変らなかった. この問題について今後解明していくことが, t変異の起源を明らかにすると考えられる.

Report

(1 results)
  • 1987 Annual Research Report
  • Research Products

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All Publications (1 results)

  • [Publications] Takashi Morita,Masami Nozaki,and Aizo Matsushiro: Journal of Molecular Evolition.

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      1987 Annual Research Report

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Published: 1987-04-01   Modified: 2016-04-21  

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