ウイルス遺伝子導入によるRNA型ウイルス抵抗性マウスの作成
Project/Area Number |
62619505
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
柴 忠義 北里大学, 衛生学部, 教授 (80187385)
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Project Period (FY) |
1987 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | トランスジェニックマウス / ウイルス抵抗性マウス / Fタンパク / HNタンパク / センダイウイルス |
Research Abstract |
現在単離されているセンダイウイルス(HVJ)のうちで最も強毒と思われるMol株の大量培養, 精製を行ない精製ウイルスからHVJゲノムRNAを調整した. このRNAからcDNAライブラリーを作製し, 抗原決定部位(F,HNタンパク)部分のcDNAをクローン化した. DNA塩基配列の決定を行ない, すでに報告されているF, HN遺伝子領域のDNA塩基配列と比較すると87.9%(F), 87.5%(HN)の相同性が認められた. 両者の違いはすべて塩基置換によるもので欠失や挿入は全くなかった. さらに, DNA塩基配列から予想されるアミノ酸配列の比較では93.8%(F), 93.6%(HN)の相同性が認められた. 次に単離したcDNAのF及びHN遺伝子領域を誘導可能なプロモーターの支配下に置き, それぞれ単独で発現するようなプラスミドを構築した. プロモーターとしてはメタロチオネイン(重金属で誘導可能)及びHSP70(熱誘導可能)を用いた. この際, F, HNタンパクのみならずアンチセンスmRNAが発現するようなプラスミドも構築した. すなわち, 2種類のプロモーター, 2種類の遺伝子及びセンス・アンチセンス2種類の向き, 計8種類のプラスミドを構築した. 現在までに, 3種類のプラスミドDNAを別々に持つトランスジェニックマウスが合計9匹得られている. また, 導入された遺伝子の発現については解析中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)