Project/Area Number |
62870020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
細菌学
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
多村 憲 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (50027314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元田 昭策 デンカ生研, 開発本部, 部長
吉田 芳哉 神奈川県衛研, ウィルス部, 主任研究員
山本 正悟 宮崎県衛研, 微生物, 主任技師
南嶋 洋一 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (80041284)
須藤 恒久 秋田大学, 医学部, 教授 (90006700)
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Project Period (FY) |
1987 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1987: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
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Keywords | 恙虫病 / 血清診断法 / ELISA法 / ドットブロット法 / 抗原の安定性 / 血清型 / 塩基組成 / リケッチア・ツツガムシ / 抗原の安定化 / ドット法 / RPHA法 |
Research Abstract |
1.抗原の保存法:現在恙虫病の血清診断には蛍光抗体(IF)法、免疫ペルオキシダ-ゼ法が多用されるが、抗原が不安定性が普及の障害となっている。これを克服するため、抗原の固定法と包装法を検討した。その結果抗原をホルマリンとアセトンで2重固定し、脱酸素の状態で包装すれば、従来の方法に比してかなり長期に保存できることが判明した。またホルマリン不活性化抗原を2M食塩中で保存すると室温でも22ケ月間は抗原性の低下はないことも判明した。2.ELISA法:リケッチアに特異的なモノクロナル抗体を固着したELISA用プレ-トにリケッチアを捕捉して抗原とする方法、及び抗ヒトIgGまたはIgMをプレ-トに固着しこれに患者血清、抗原、標識モノクロナル抗体を順次反応させる方法、の2つの方法によるELISA法を検討した。その結果いずれの方法もIF法に劣らぬ血清診断法として使用できることが判明した。3.ドットブロット(DB)法:ニトロセルロ-ス紙に固着させた抗原を使用する新しい血清診断法としてDB法を昨年開発したが、本年度はその実用化試験を行い、これがIF法に劣らない精度と感度を有し、非常に簡便な診断法であることを確認した。4.血清診断に用いる抗原の選択:我が国で分離されるR.tsutsugamushiには、Gilliam、Karp、Kato、Shimokoshi、Kawasaki、Kurokiの6血清型が知られている。我々の最近の検索から、これらの血清型の分布には地域性があることが判明した。従って血清診断にはその地方に分布する血清型を配慮して診断用抗原とする必要性が示唆された。5.リケッチアの型別:上記の各血清型のDNAの塩基組成及び制限酵素切断フィンガ-プリントの解析から、型間で大きい差異があることが判明した。また遺伝子解析からGilliam株の型特異的抗原蛋白の全アミノ酸配列を明かにした。今後この方向の研究をさらに発展させて、DNA診断法への応用が期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)