背腰部作業負担の定量的評価方法と筋電モニタ-計の開発
Project/Area Number |
62890027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
徳永 力雄 関西医科大学, 医学部(衛生学), 教授 (40121959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 亮恵 関西医科大学, 医学部(整形外科学), 教授 (90077610)
岡本 勉 関西医科大学, 医学部(体育学), 教授 (50077624)
中迫 勝 関西医科大学, 医学部(衛生学), 講師 (50077690)
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Project Period (FY) |
1987 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Keywords | 表面筋電図 / 動的筋負担 / 静的筋負担 / 腰痛 / 筋電モニタ-計 / 作業負担 / 作業姿勢 / 動作分析 |
Research Abstract |
1.背腰部等に負担のかかる作業者の背腰部筋負担を簡便・長時間・定量的に把握するために、表面筋電波が設定レベルを超えた時間を測定する携帯型筋電モニタ-計(Portable EMG-Spike Monitor,PEMM)を開発した。本モニタ-計は記憶計と記憶量表示計からなる。記憶計仕様:2チャンネル、記憶単位:1秒・1分、入力調整:20μVー30μV間の9段階、周波数特性:30ー500HZ。表示計仕様:出力1、5、10秒、1、5、10分単位の6段階。 2.成人男子の脊柱起立筋を被検筋としたアイソメトリックテストにおいて、発揮筋力と筋電積分値、発揮筋力とPEMM出力値、また静的ならびに動的模擬動作において、PEMM出力値と筋電積分値との間に、それぞれ高い相関を示し、PEMM出力値が筋活動量を反映した指標となる可能性が示唆された。実用的には、最大PEMM出力値(1秒値)が6000を超えるようなスライスレベルを設定すれば小さい電位の持続的な動作の評価に、6000を超えないようなスライスレベルを設定すれば電位の大きい動的な動作の評価に、さらに大きいスライスレベルを設定すれば強い筋力を発揮する動作のみの評価に、それぞれ用いられることを確認した。 3.PEMMを用いて保育所ならびに重症心身傷害児施設の保母・指導員延べ16人日の作業内容・作業姿勢・上肢の動作をスナップ・リ-ディング法で分析し、1)作業者・作業対象による作業時間・姿勢及び動作の異同の要因、2)姿勢別・上肢の動作別・作業内容別にみた背腰部ならびに肩上背部の筋負担量は最大収縮に対する%PEMM値に端的に示される、3)PEMM値を作業姿勢・上肢の動作と関連付けることで作業負担がより的確に評価できる、4)個人間や作業内容の違いによる作業負担の評価はスライスレベルの調整によって容易に行うことができる、こと等を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)