細胞周期調節に働く癌遺伝子および関連遺伝子に関する研究
Project/Area Number |
63010018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
花岡 文雄 東京大学, 薬学部, 助教授 (50012670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井出 利憲 広島大学, 医学部, 教授 (60012746)
関水 和久 東京大学, 薬学部, 助教授 (90126095)
野瀬 清 東京大学, 医科研, 助教授 (70012747)
田矢 洋一 国立がんセンター, 研・生物部, 主任研究官 (60133641)
西島 正弘 国立予研, 化学部, 室長 (60072956)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥20,400,000 (Direct Cost: ¥20,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥20,400,000 (Direct Cost: ¥20,400,000)
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Keywords | 細胞周期 / 温度感受性変異株 / イノシトール輸送 / コフィリン / ホルボールエステル / N-myc蛋白質 / DnaA蛋白質 / DNA複製起点 |
Research Abstract |
研究代表者および8名の研究分担者の本年度の研究実績は次の通りである。 〔花岡〕酵母においてG1期からS期への移行に必須な遺伝子(GST1)に対するヒト相同遺伝子を、KB細胞cDNAライブラリーから単離し、GTP結合蛋白質のコンセンサス配列を有することを示した。〔井出〕GO/G1期変異株のひとつであるtsJT16株を解析し、許容温度で合成され、制限温度では合成されない蛋白質を1つだけ見出した。〔西島〕CHO-K1細胞からレブリカ法により、イノシトール輸送欠損株を分離した。そのうちの1株は、Na^+依存性のイノシトール取り込み活性を欠損していた。〔松本〕マウスコフィリンcDNAを新たに単離し、ブタのものと比較したところ、同じく166アミノ酸からなり、2アミノ酸残基に置換があるのみという。よい依存性を示した。〔野瀬〕TPAによりc-fosが強力に誘導されるマウス骨芽細胞株から、TPAで誘導されるcDNAクローンを8個分離した。うち3個はメタロチオネインII、1個はオステオポンチン、他の4個は互いに独立の未知の遺伝子であった。〔田矢〕N-myc蛋白質のC末端近傍にあるロイシン、ジッパー構造の、トランスフォーミング能における重要性を部位独異的突然変異により実験的に証明した。〔関口〕G1期に変異をもつハムスター温度感受性変異株tsBN462の変異,を相補するヒトの遺伝子cDNA(CCG1)を分離し、遺伝子産物を同定するための抗体を作製した。〔関水〕大腸菌の染色体DNAの複製開始蛋白質であるDnaA蛋白質の抗体を用いて、ウェスタンプロット解析により、出芽酵母およびマウスエールリッヒ腹水癌細胞抽出液中にDnaAと分子量の類似した蛋白質を見出した。〔矢倉〕DNA複製起点配列を分離するためのHeLa細胞へのプラスミドDNA導入法の検討、および複製起点とプロモーター配列がセットになったものを効率よく分離できるベクターの改良を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)