ヒト腫瘍に発現するalien抗原の基礎並びに臨床的研究
Project/Area Number |
63010027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
狩野 恭一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (80152825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内貴 正治 北海道大学, 獣医学部・家畜生化学教室, 助教授 (10020752)
森岡 泰彦 東京大学, 医学部・第一外科教室, 教授 (10048952)
山口 宣生 東京大学, 医科学研究所・ウイルス学研究所, 教授 (90012723)
木幡 陽 東京大学, 医科学研究所・生物有機化学研究部, 教授 (30030852)
加藤 四郎 大阪大学, 微生物病研究所・感染病理研究部, 教授 (90029752)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥13,100,000 (Direct Cost: ¥13,100,000)
Fiscal Year 1988: ¥13,100,000 (Direct Cost: ¥13,100,000)
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Keywords | 腫瘍膜糖鎖抗原 / 異好抗原 / H-D抗原 / alien腫瘍抗原 / ヒトモノクローナル抗体 / 鶏モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
本年度はNeuGcをimmunodominant分子とするH-D抗原を指標とし、 (1)臨床材料を用いた組織、細胞レベルでの抗原発現分布およびその機序(2)診断、治療への応用のためにヒトおよびニワトリモノクローナル抗体(MoAb)産生法の開発を試みた。 牛血球より精製したH-D抗原を用いたアフィニティセラムより精製したニワトリH-D抗体をビオチン化したものを用いABC法により、各種腫瘍組織におけるH-D抗原の発言を調べ、メラノーマ原発巣約30%、同転移巣50%の陽性率を得た。正常対照およびネーブスは全例陰性であった。消化器癌については特にアデノカルシノーマ45%に陽性結果を得た。陽性腫瘍組織のあるものでは、浸濶している単核球も陽性染色を示す例が観察されたがその意義は不明である。 癌患者由来の脾細胞を不溶化したH-D抗原と抗-μ抗体で刺激、ConAスープおよびIL2含有無血清培地で培養後ヒトマエローマ株(KPIZ)と融合し、ハイブリドーマクローンを得た。このクローンの中の一つがIgMH-D抗体を産生し、H-D3抗原に極めて高度の特異性を示した。さらに肝細胞癌患者脾細胞をEBVによりトランスフォームさせた後、新たに作製したヒト-マウス-ヒト融合細胞(6JC5)を用いてハイブリドーマを作製した。安定したハイブリドーマ63クローン中16クローンがIgG(入)のH-D MoAbを産生し続けている。 6-TG耐性ニワトリB細胞株よりmutagenとしてEMSを用いTK欠損株を得た。この融合株を用い、NDV免疫ニワトリ脾細胞と融合し、HAT培地を使ってハイブリドーマ作製に成功した。このハイブリドーマのクローンは、NDVに対するIgM MoAbを4ヶ月以上産生し続けている。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)