Project/Area Number |
63010053
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
高月 清 熊本大学, 医学部, 教授 (80026830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳留 信寛 佐賀医大, 地域保健学, 助教授 (00037441)
山口 一成 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20128325)
荒木 弘一 琉球大学, 医学部第二内科, 助教授 (40040604)
松本 実 鹿児島大学, 医学部腫瘍研, 助教授 (10041302)
木下 研一郎 国立長崎中央病院, 内科, 部長 (00039843)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥7,900,000 (Direct Cost: ¥7,900,000)
Fiscal Year 1988: ¥7,900,000 (Direct Cost: ¥7,900,000)
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Keywords | HTLV-I / ATL / HTLV-Iキャリア / HAM |
Research Abstract |
成人T細胞白血病(ATL)はレトロウイルスHTLV-I感染によって起こる疾患で、九州、沖縄その他に多発している。多発地域ではHTLV-Iのキャリアが多数存在する。本研究は日本国内の多発地域の臨床研究者と、疫学専門家の合同により推進されるプロジェクトである。キャリアの一部が数十年という長い潜伏期間を経て発症することから、ウイルス感染以外に多くの因子が発症に関与すると考えられている。本研究はHTLV-I抗体陽性者を長期間追跡することにより、感染から発症に至る間に生体内で進行する変化と、それに関与する因子を解析しなければならない。また、HTLV-IキャリアにはATL以外にも種々の疾患が合併するが、その病態を把握し合併の機序を解明しなければならない。とくに最近注目されているHTLV-I関連脊髄症(HAM)についてもATLと対比しつつ、その疫学的特徴を検討した。 本年度は(1)HTLV-I抗体陽性者の追跡研究、(2)HTLV-Iの母子感染様式-母親からの移行抗体の感染防御作用-、(3)加令とともに増加する陽性率について考察、(4)特定地域での長期追跡、(5)より正確で感度の高いHTLV-I抗体検査法の開発、(6)感染予防を行うか否かの医学判断ソフトの開発と抗体陽性率のシュミレーションなどをおこなった。 本年度は3年間の研究期間の最終年度であったが、追跡対象地域を特定し、終年的に調査する方法も成果をあげており、年間発症率、年間陽転率も次第に明らかになりつつある。また、この期間に海外のATL、HTLV-I感染地域との比較もはじまっており、国際比較も重要な課題である。 HTLV-I感性からATL発症のメカニズムはまだ不明であり、将来個人レベル、細胞レベルの解析も必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)