細胞増殖因子作用の分子機構とトランスフォーメーション
Project/Area Number |
63010065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
清水 信義 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 通明 岐阜薬科大学, 助教授 (00027335)
桑野 信彦 大分医科大学, 教授 (80037431)
伊藤 文昭 摂南大学, 薬学部, 教授 (80111764)
西川 克三 金沢医科大学, 教授 (10029960)
梅田 誠 横浜市立大学, 木原研, 教授 (70045996)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥17,600,000 (Direct Cost: ¥17,600,000)
Fiscal Year 1988: ¥17,600,000 (Direct Cost: ¥17,600,000)
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Keywords | DNA合成促進因子 / TGFβ / bFGF / インスリン受容体キナーゼ / V型コラーゲン / EGF / TNF / 増殖促進シグナル / トランスフォーメーション / チロシン燐酸化 / Cキナーゼ |
Research Abstract |
梅田は無蛋白・無脂質完全合成培地で増殖するHeLaP3細胞株の培養上清から耐熱性のDNA合成促進因子(27kDa)を精製した。平井(玲)はラット成熟TGFβが非共有結合によって蛋白と複合体を形成した不活化高分子であり、分子量3万の活性型TGFはA鎖ホモダイマーPDGFと同一であることを明らかにした。西川はウシ脳由来bFGFを抗原としてウシ・ヒト・マウスbFGFに反応する単一抗体を作製し、ヌードマウスの固型腫瘍実験からbFGFの血管新生作用を支持しない結果を得た。春日はインスリン受容体キナーゼでTyr燐酸化される分子量18.5万の蛋白質を見出した。矢追はV型コラーゲンα_1鎖由来の30K断片に強いインスリン結合性(結合部位はβ鎖)のあることを見出し、N末端より20個のアミノ酸配列を決定した。伊藤はヒト包皮由来FS-4細胞株を用いて、TGFβはTNF、EGFと異なる増殖促進シグナルを誘起し、後二者はプロスタグランジンを産生させて抑制シグナルとして作用する増殖制御系を提唱した。瀬川は細胞質に局在するT抗原をコードしNIH3T3をトランスホームする変異株の変異T抗原が野生型と全く異なるメカニズムで作用することを見出した。桑野はEGF応答欠損変異株(MO-5)のトランスフォーメーションが劣性遺伝によって制御されていることを明らかにした。河野は41.43K蛋白のTyr燐酸化が増殖促進情報伝達系の中核となっている可能性を示唆した。平井(雅)はCキナーゼの基質と見られる80kDa蛋白の精製及びcDNAのクローニングを行った。若い研究者深澤はハービマイシンがP60^<c-,v-src>のシステイン残基のSH基に結合してチロインキナーゼを失活させ細胞を脱癌化させる結果を得た。貝淵はCキナーゼの保存領域C1、C2がPDBr結合能とCa^<2+>感受性に関与して活性を制御しC3は触媒機能を担うことを明らかにした。これらの研究のいくつかは班員相互の密接な連絡の下に行われた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)