Project/Area Number |
63010072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
田中 敬正 関西医科大学, 医学部・放射線科学教室, 教授 (40131445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 和宏 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (50127114)
畑山 巧 京都薬科大学, 薬学部・第一生化学教室, 助教授 (10094484)
鈴木 紀夫 東京大学, 医学部・放射線基礎医学教室, 教授 (10010050)
坂本 澄彦 東北大学, 医学部・放射線科学教室, 教授 (20014029)
安徳 重敏 九州大学, 医学部・放射線基礎医学教室, 教授 (40034623)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
Fiscal Year 1988: ¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
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Keywords | 熱感受性 / 熱耐性 / Heat ShocR Protein / MRスペクトロスコピー |
Research Abstract |
癌の温熱療法を臨床面に応用し、効果を増強するためには、本法最大の問題点である熱耐性を中心にひきつづき研究を行った。 (1)永田らは、従来知られている熱ショック蛋白質(HSPS)の他に、HSP47を発見し、これは癌化にともなって減少することを見出した。発癌の機構を異にする種々の原因による癌化にともなって一様にHSP47の減少が見られることがわかり、HSP47が細胞癌化と密接に関与した蛋白であることを示唆している。(2)畑山らは、従来報告されているHSPとは別に42℃加熱によってのみ誘導され、45℃加熱ては誘導されない特異なHSP(42℃HSP)を見出した。このHSPはヒトHeLaの細胞および、マウスFM3A細胞において分子量約90,000で等電点のわづかに異なる2つの異性体蛋白として存在した。(3)鈴木らは、移植性腫瘍を用いて、MRS(スペクトロスコピー)による検討を行った。腫瘍の生長にともなって、PHの低下(PiのピークのPCrへの接近)とATPの減少(特にβ-ATPのピークに顕著)が認められた。又45℃温熱後ATPなどのピークが消失し、Piのピークのみが目立った。Piのピークは高磁場側にシフトしており、細胞内のPHが低下していることがわかった。 (4)安徳らは、系図分析による温熱耐性の解析を連続写真撮影により行い、加温された細胞の死に方を調べた。(5)坂本らは、チヤイニーズハムスター細胞を用い、PLD修復と温熱耐性発現の各種薬剤による修飾をしらべてPLDの回復を抑制したときの熱耐性の消長を明らかにし、PLDの回復が熱耐性の発現にどうかかわっているかを調べた。 (6)田中らは、温熱及びグルコース投与時の組織内微小血管系の変化を調べた。とくにグルコース投与によるPH変動および熱耐性、熱感受性におよぼす変化を検討した。グルコース投与により、腫瘍部は正常筋よりもより低PHを示し正常部より腫瘍部がより熱感受性が高まった。
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Report
(1 results)
Research Products
(15 results)