Project/Area Number |
63010092
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
松影 昭夫 愛知県がんセンター研究所, 生物学部, 部長 (90019571)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有賀 寛芳 東京大学, 医科学研究所ウイルス学, 助手 (20143505)
安藤 俊夫 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (20012693)
竹石 桂一 静岡県立大学, 食品栄養科学, 教授 (90012608)
小祝 修 愛知県コロニー, 発達障害研究所・生化学, 研究員 (50132923)
花岡 文雄 東京大学, 薬学部・生理化学, 助教授 (50012670)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥21,800,000 (Direct Cost: ¥21,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥21,800,000 (Direct Cost: ¥21,800,000)
|
Keywords | DNA合成酵素の遺伝子 / DNAポリメラーゼ / トポイソメラーゼ / エンハンサー / 発現抑制領域 / 転写と複製の相関 / 複製開始点 / c-mycタンパク質 |
Research Abstract |
本研究はDNA合成を担う酵素、タンパク質因子の遺伝子の構想と機能の解析し、その生理的意義と、発現調節と細胞がん化(増殖誘導)の関係を解明することを目的とする。本年度の主な実績を以下に記す。(1)DNAポリメラーゼβ遺伝子の発現抑制領域が複数のドメインから成り、ここに結合する因子を発見した。またこの領域が複製も抑制することを見いだした。(松影)。(2)ヒトDNAポリメラーゼαの5千塩基対に及びcDNAのクローン化に成功した(花岡)ヒトターミナルトランスフェラーゼ遺伝子のエクソン、イントロン構造を決定し、B細胞とT細胞に特異的な発現調整領域を見いだした。(小祝)。(4)増殖細胞核抗原(PCNA)遺伝子の染色体座位をきめ、また先天的多発性奇形疾患でその異常をみいだした(守内)。またショウジョウバエのPCNA遺伝子上流にホメオドメインタンパク質の結合領域を発見した(松影)。(5)B型肝炎ウイルスの逆転写酵素遺伝子のプロモーターに結合する肝細胞特異的な因子を見いだした。(柳沼)。(6)ヒトチミジル酸合成酵素遺伝子の第一イントロンにエンハンサーが存在し、細胞周期存在性発現に関与している可能性を示唆した(竹石)。(7)トポイソメラーゼIの機能を抑制するとc-fos遺伝子の発現が誘導されること発見し、さらにこれがタンパク質リン酸化反応を必要とすることを示した(安藤)。(8)ひとc-myc遺伝子上流にあるc-mycタンパク質結合領域が複製開始点およびエンハンサーとして機能することを見いだした。またc-mycタンパク質がN-myc遺伝子発現を抑制することも示した(有賀)。(9)ヒトc-myc遺伝子上流の複製開始領域配列をもつプラスミドを試験管内で複製させることに成功し、必要な酵素の同定を行った(吉田)。(10)ひと21染色体の60%をカバーする遺伝子ライブラリーの作成に成功した(大木)。
|