Project/Area Number |
63015048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野村 大成 大阪大学, 医学部, 教授 (90089871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 太貫 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (80093293)
福島 久雄 大阪大学, 医学部, 助手 (70199214)
石井 裕 大阪大学, 医学部, 助教授 (20028509)
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Project Period (FY) |
1986 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥10,300,000 (Direct Cost: ¥10,300,000)
Fiscal Year 1988: ¥10,300,000 (Direct Cost: ¥10,300,000)
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Keywords | 高発がん突然変異 / 優性遺伝 / マウス / 放射線 / 悪性腫瘍 / がん遺伝子 / 枯死遺伝子 |
Research Abstract |
体細胞を中心に研究されてきた発がん機構の研究に対し、生殖細胞の変異が次世代の高発がんにつながることを見出し、この変異が個体レベルで発がん過程上、どのような役割りを演じているか研究した。 1.他系統マウスでの確認と系統化:ICRマウスで観察された事実をLTおよびN5マウスで確認できた。また、肺腫瘍に関しては、ICRの場合と同じ誘発率で発生し、優性に伝搬することも確認できた。現在N5およびLTマウスで、肺腫瘍、白血病、多発腫瘍高発系の系統化を行っている。 2.高発がん変異と染色体異常:担がんマウス骨髄より染色体標本を作成し、GおよびCQバンド法にて解析したが、腫瘍と染色体異常の相関は今のところ見つかっていない。ヒト精子染色体解析は、正常人精子を用いた実験が終了した。放射線、発癌物質の試験を開始した。 3.がん遺伝子の関与:昨年度報告にも記した如く、次世代に誘発された腫瘍の殆どは可移植性であった。これら腫瘍組織から抽出したDNAを、ハムスター胎児細胞SHOKにトランスフェクト1、がん遺伝子の検索を行った。腫瘍組織DNAから直接サザンハイブリダイゼーションによりがん遺伝子を検出できなかった腫瘍からも、mos、ヒトtco他、未知のがん関連因子が見つかっている。 4.遺伝変異識別系の作成:ヒト発がん機構上、問題にされている体細胞での遺伝子組換えを検出できる系の作成を試み、完成させた。 5.リンパ球の枯死感受性と発がん:リンパ球は微量の放射線があたっても、数時間で死亡する。この枯死に関与する遺伝子が2つあることを証明できた。また、枯死高感受性遺伝子をもったマウスは、放射線により高率にリンパ性白血病を発生する。Recombinant lnbred マウスを用い2者の遺伝子解析を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)