Project/Area Number |
63015059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
市原 明 徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (40035374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新垣 理恵子 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (00193061)
富田 優美子 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (00089913)
田中 啓二 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (10108871)
野田 千征子 徳島大学, 酵素科学研究センター, 講師 (40035506)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥8,200,000 (Direct Cost: ¥8,200,000)
Fiscal Year 1988: ¥8,200,000 (Direct Cost: ¥8,200,000)
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Keywords | 肝細胞 / 初代培養 / 増殖因子 / 増殖抑制因子 / インターロイキン / TGF-β / 肝癌細胞 |
Research Abstract |
肝臓は多様な機能を発現し、かつ旺盛な再生能力を示す。また肝癌発生に関する脱分化の現象もよく知られている。この様な増殖と機能発現の研究には我々の用いているラット肝細胞の初代培養系が最近の実験方法である。本年度は主に増殖抑制機構について検討した。 1.TGF-βの中和蛋白(MP)の同室・・・血小板より不活性型TGF-βを精製、分子量約40万であが、これを尿素処理、還元下電気泳働すると分子量3万9千と10万のMPに分かれ、前者のアミノ酸配列はTGFβ合成前駆部分でシグナル部分を除く250残基である事を決定した。 この様にある蛋白因子の前駆部分がその作用調節因子になっている事は興味深い。分子量10万のMPについては現在その性質を解明中である。 2.インターロイキン(IL)-1と-6はの増殖抑制作用・・・肝組織にはマクロファージ、クッパー細胞があり炎症時ILを分泌して肝細胞に急性期蛋白質を作らせる。このIL-1と-6は肝細胞の増殖を抑制した。この抑制効果は細胞密度に依存し高密度で効果が強い、逆にTGF-βの抑制効果は低密度で強い。この様に同じ増殖抑制因子でも細胞密度依存性が異なっている事は興味深い。 3.新生仔ラット肝細胞の分化・・・生後数日間のラット肝細胞は未熟で分化形質発現も低く、オートクリンに自律増殖をしている。しかしこれに成熟肝細胞を接触させると自律増殖を停止し分化形成を発現する。 この未熟肝細胞の増殖はIL-1やTGF-βで抑制されるが、肝癌細胞ではこれらは抑制効果がなく、TGF-βはむしろ増殖促進的であった。 以上の結果から成熟肝細胞の再生、未熟肝細胞の自律増殖、更に肝癌細胞の増殖に関する抑制機構を検討し夫_2に特異的機構が存在することを明らかにした。この機構の各種細胞での比較により正常の肝再生から肝癌の自律増殖えの移行が解明される。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)