Project/Area Number |
63050007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Fusion Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
一政 祐輔 茨城大学, 理学部, 助教授 (30007760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 重文 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (70010048)
平嶋 邦猛 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00165169)
土屋 武彦 産業医科大学, 医学部, 教授 (60122850)
東郷 正美 東京大学, 教育学部, 教授 (70041283)
上野 陽里 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (60025541)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
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Keywords | トリチウム水 / トリチウムガス / 代謝 / トリチウムガスの酸化 / 被爆線量の低減化 / 障害治療法 / 人体における障害検出系の開発 / トリチウム汚染食品 |
Research Abstract |
成果の概要を述べる。1.トリチウムを体内に摂取した場合はその被爆線量を低減させる方法の確立。(1)トリチウムガスを吸入した時、トリチウムガスは盲腸や結腸で酸化され、その他の組織での酸化は非常に低いことを明らかにした。酸化部位の解明はトリチウムガスの酸化の制御と被爆線量の低減研究に新たな知見をもたらした。(一政)2.障害治療法確立に関する基礎研究(1)トリチウムの造血系への障害は利尿剤によるトリチウムの排泄促進で低減されることを明らかにした。(土屋)3.人体における障害検出系の開発研究(1)ヒトの赤血球系幹細胞のBFU-Eの放射線感受性はリンパ球の変化よりも鋭敏であり、この検出感度はreco-mbinant-IL3の添加で一層高感度になることを明らかにした。ヒト骨髄組織の障害検出法として核磁気共鳴画像診断法を示唆した。今後障害検出法の開発を行う。(平嶋)(2)末梢血リンパ球の小核形成はトリチウムによる染色体構造異常の簡便な検査に使える可能性を示した。(森本)(3)ヒト骨髄顆粒系幹細胞CFU-Cの生存率はトリチウム水の線量に依存して指数函数的に減少する。(重田)4.トリチウム汚染食品の摂取限度解析に関する研究 (1)トリチウム水で汚染した穀物を収穫しラットに食べさせた。体内汚染はトリチウム水に較べて玄米で10〜20倍、小麦で20〜30倍、そして大豆では30〜50倍であった。(武田)(2)食品の有機結合型トリチウムの線量寄与を考慮した評価モデルを開発した。(斉藤)5.人体臓器のトリチウムのバックグランドは脳で2.6Bq/l、肺で3.4Bq/l、肝で3.3Bq/l、脾臓で3.8Bq/lであった。有機物中の濃度は肺で17Bq/l、肝で16Bq/lであった。(上野)6.上水道のトリチウム濃度の変化を分析。(東郷)7.トリチウムガスは土壌の放射菌でトリチウム水に酸化されて根から吸収され松葉に検出されることを明らかにした。(一政満)購入された備品は研究に活用された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)