中性子・誘導ガンマ線 透過ベンチマーク実験と解析法の開発
Project/Area Number |
63050016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Fusion Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡 芳明 東京大学, 工学部, 助教授 (40011225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古田 一雄 東京大学, 工学部, 講師 (50199436)
神田 幸則 九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (40016845)
山本 淳治 大阪大学, 工学部, 助手 (90144427)
市原 千博 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (90027475)
秦 和夫 京都大学, 工学部, 助教授 (70109023)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥14,000,000 (Direct Cost: ¥14,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥14,000,000 (Direct Cost: ¥14,000,000)
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Keywords | 核融合中性子 / ストリーミング / 中性子輸送計算 / 積分実験 / 二次ガンマ線 / ヘリウム生成断面積 / 遮蔽 / 簡易評価式 |
Research Abstract |
リチウム層とポリエチレン、又は鉄のダクトやスリットが組合さったような複合体系10種類について、核融合中性子ストリーミングが高速中性子から低速中性子まで測定された。実際の核融合装置の遮蔽設計や解析手法の検討にとって極めて有用なベンチマークデータとなっている。また、昭和61、62年度のポリエチレンのみ、鉄のみの体系の実験データと比較検討することにより核融合中性子ストリーミングについて包括的な理解が得られた。3次元中性子輸送計算コードTRISTANにより本年度の実験結果を解析した。リチウム層があっても特にポリエチレン体系については低エネルギーまでよい精度が得られた。アルベトを用いたストリーミングの簡易評価式の適用性を検討したところ、ダクト材質が途中で変わっても、その部分で線源を求め直してやれば正しい評価が行えることがわかった。なお透過成分の寄与のある体系ではそれを別途評価してやる必要がある。TRISTANコードと本手法はそれぞれ核融合中性子ストリーミングの詳細解析用、簡易評価用として高い有用性をもっている。 核融合中性子の透過に関するベンチマーク実験データがSi、Ti、Zr、As、Ce、Al、について得られた。MCNPコードを用いた解析により核データの改良点が示された。核融合中性子によって発生する二次ガンマ線の生成に関する積分実験データがLir、テフロン、Si、Cr、Mr、Co、Cu、Nb、Mo、W、Pbについて得られた。2次ガンマ線生成に関する積分実験データはこれまでほとんどないので貴重なものである。MCNPコードを用いた解析によりガンマ線生成断面積やスペクトルの精度が明らかになった。JENDL-3Tではこれらのデータがかなり改良されたことがわかった。SUS316やHT-9等5種のステンレス綱のHe生成断面積が測定された。
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Report
(1 results)
Research Products
(13 results)