RTNS-II核融合中性子被照射試料の欠陥構造と機械的性質の研究の完了
Project/Area Number |
63050023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Fusion Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
桐谷 道雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (70033826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 直亮 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (00127317)
下村 義治 広島大学, 工学部, 教授 (40033831)
石野 栞 東京大学, 工学部, 教授 (70010733)
松井 秀樹 東北大学,金属材料研究所, 教授 (50005980)
義家 敏正 北海道大学, 工学部, 助教授 (20124844)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 1988: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
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Keywords | 核融合炉材料 / 中性子源 / 照射効果 / 金属合金 / カスケード損傷 / 反跳エネルギー / 格子欠陥 / 電子顕微鏡観察 |
Research Abstract |
如何なる型式の核融合エネルギー源開発にも必須である材料の中性子照射効果の基礎研究を行うことを目的とし、米国ローレンス・リバモア国立研究所の回転ターゲット中性子源RTNS-IIにより核融合中性子照射された広範な材料(金属・合金、半導体、セラミックス、その他)につき、わが国に返送された被照射試料により、東北大学金属材料研究所付属材料試験炉利用施設に特設された高分解能電子顕微鏡と各種微小試験片機械試験装置を用いて実験研究を進めてきたもので、研究成果の具体的内容については報告書を別途作製し公表する計画を進めているため、研究論文として公表されたものおよびされつつあるものの中からその約半数の題目を記載するにとどめる。 1.14MeV中性子照射した固体材料におけるカスケードおよびサブカスケード形成の反跳エネルギースペクトル解析。2.カスケード衝突からの衝撃の効果の評価。3.NiおよびCuにおける損傷構造発達過程に及ぼす溶質原子の効果。4.照射下における転位と点欠陥の相互作用。5.電子顕微鏡で観察不可能な点欠陥集合体の検出。6.鉄の照射欠陥と変形組織および照射硬化。7.^<10>B添加したバナジウムにおけるHeの効果。(8)繊維強加複合材料への14MeV中性子照射効果。8.D-T中性子照射Siの格子欠陥とその挙動。9.低温で照射したAu、Cuにおける変位カスケード損傷欠陥のタイプと安定性。10.低温で照射したAlで電子顕微鏡観察中に生ずるカスケード損傷の構造変化。11.20K以下で照射した不規則Cu_3Auの格子緩和構造変化。12.D-T中性子照射したNiおよびFe-Cr-Ni合金における照射温度変動効果。13.RTNS-II照射された純鉄およびMo単結晶の降伏強度。14.第一ノックオン・エネルギー・スペクトルの計算・解析。 全ての実験がその理論解析を含めて飛跳の時期を迎えており、核融合炉材料開発の礎石となるべく研究の完成にいま一段の努力が要請される。
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Report
(1 results)
Research Products
(21 results)