Project/Area Number |
63109004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大嶋 泰治 大阪大学, 工学部, 教授 (20029242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 功 東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (60114401)
安楽 泰宏 東京大学, 理学部, 教授 (20012643)
山本 正幸 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (40114706)
下田 親 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (80047290)
深沢 俊夫 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (90029934)
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Project Period (FY) |
1986 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥19,800,000 (Direct Cost: ¥19,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥19,800,000 (Direct Cost: ¥19,800,000)
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Keywords | 酵母 / ホスファターゼ遺伝子 / ガラクトース代謝系遺伝子 / 成熟分裂 / cAMPカスケード / Ca^<2+> / 分泌タンパク |
Research Abstract |
昭和63年度の研究は以下の3分野にまとめられる。1)遺伝子発現制御系について、大嶋は、酵母(S.cerevisial)ホスファターゼ系遺伝子の転写に必要な正因子タンパク(312アミノ酸;aa)のC末端の約80aaに構造遺伝子との結合部位を、174〜227aaに負因子認識部位を認めた。さらに、正因子認識塩基配列として5′ーPyTAGCACNNA-3′を示した。深沢は、ガラクトース系について、負因子タンパク(435aa)に3種類の機能ドメインを確認した。さらに、第二の正の調節因子であるGAL11タンパクは、正因子認識配列がTATAボックスより離れて存在するときに機能することを観察した。2)環境の栄養状態を成熟分裂支配系に伝達する系について、分裂酵母(Schi. pombe)を対象に、下田は成熟分裂に特異的なmat1ーPi遺伝子上流に、他の窒素飢餓により転写が誘導される遺伝子と同じ5′ーCTTTGTTCCー3′配列を検出し、この配列をmap1タンパクが認識すると考えた。山本も分裂酵母について、cAMPカスケードとmei2などの成熟分裂開始制御遺伝子を連結すると考えられる3個の遺伝子を検出し、それらの塩基配列を決定した。3)細胞内物質の局在性と細胞増殖の制御について、安楽は酵母のCa^<2+>の細胞内濃度測定法を開発し、その細胞質濃度がαーフェロモンに敏感に反応して上昇することから、Ca^<2+>のセカンドメッセンジャーとしての機能を示唆した。宇野は間接蛍光抗体法で、cAMPがcAMP依存性プロティンキナーゼの制御サブユニットに結合することを確認し、このサブユニットタンパクの大部分が核に局在することを認めた。さらに、cAMPはイノシトールリン脂質カスケードをも正に制御することを観察した。sec12変異を多コピーで抑圧する遺伝子として分離されたSAR1遺伝子の機能について、中野はGALIpーSARI融合遺伝子を用いた実験により、SARIタンパクもSEC12と同じく、小胞体とゴルジ体間のタンパク質輸送に働くことを示した。
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