Project/Area Number |
63113008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
江橋 節郎 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 所長 (10009863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 俊雄 大阪大, 医学部, 名誉教授 (40028270)
入沢 宏 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 名誉教授 (30033947)
野々村 禎昭 東京大学, 医学部, 教授 (80009993)
永井 克孝 東京大学, 医学部, 教授 (80072974)
室田 誠逸 東京医科歯科大, 医学部, 教授 (50072989)
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Project Period (FY) |
1986 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥25,000,000 (Direct Cost: ¥25,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥25,000,000 (Direct Cost: ¥25,000,000)
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Keywords | 血管代謝 / 血管培養 / 内皮細胞増殖因子 / 脂質活性物質 / 平滑筋制御蛋白質 / 血管機能とCaイオン / 血管作動ペプタイド / 血管モデル |
Research Abstract |
総括班の企画としての遺伝子工学的アプローチ(中西重忠総括班員)は、既に第2年度において所期の目標をほぼ達成したが、その後も注目すべき成果を挙げている。各計画班の成果は以下に概括する。 第1班(室田誠逸班長)は、内皮細胞の増殖を促す因子及び条件について検討し、平滑筋の方からも内皮に強い影響を与えることを確認した。第2班(永井克孝班長)は、動脈硬化発症に関与するリポ蛋白質の役割と、初期病巣として泡沫細胞形成におけるマクロファージの役割に関する研究において、注目すべき成果をあげた。第3班(野々村禎昭班長)においては、血管平滑筋そのものについての研究が軌道に乗り、収縮蛋白を中心に、代謝物質と関係づけながら、立体的多角的研究が行われた。第4班(平則夫班長)は、現在汎用されている細胞内Ca濃度測定法に徹底的な吟味を加え、その基盤の上に血管平滑筋細胞内におけるCaイオンの動態を血管作動物質との関係において検討した。第5班(山野俊雄班長)は、レニン・アンギオテンシン系、ANPなどの血管作動ペプタイドを、血管系全体の立場から吟味し、他の作動物質との関連を明らかにした。第6班(多田道彦班長)は、血流の問題は、動力学的な立場だけからでなく、血管攣縮、血栓形成の観点からも重要であることを明らかにした。第7班(中村元臣班長)は、血管系研究に必要な種々の新しいモデルを作成、研究者に提供した。 以上の成果から得られる一つの結論は、血管内皮細胞と平滑筋細胞との間には緊密な連関があり、両者を統合した新しい概念が必要だということである。 なお班員を中心として2つの公開シンポジウム、「血管平滑筋研究の進展」、「血管作動ペプチド因子研究の進歩」を開催、外部から多数の参加者を得た。
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