Project/Area Number |
63304057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nursing
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
中西 睦子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (00070681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 かよ子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (10119381)
井部 俊子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (20193641)
雨宮 悦子 神奈川県立衛生短期大学, 看護科, 助教授
小野 鶴子 岡山大学医療技術短期大学部, 助教授 (10020025)
兼松 百合子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (20091671)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 慢性病看護 / セルフケア / 自己管理 / 保健行動 / 患者行動 / ソ-シャルサポ-ト / 民間療法 / 患者-医療者関係 / ソーシャルサポート |
Research Abstract |
1.対象:本研究用に開発した5つの測定具(【○!1】患者-医療者関係スケ-ル、【○!2】ソ-シャルサポ-ト-PRQ日本語版、【○!3】セルフケア達成感スケ-ル、【○!4】セルフケア意識スケ-ル、【○!5】日常生活スキルスケ-ル)を含む8部構成の質問紙調査を13総合病院外来において慢性病患者を対象に行った。回答数は615、有効回答はそのうち498件(81%)、回答者の平均年齢は58歳、男女費は6:4、最多疾患は心血管系36%であった。 2.分析結果:点数化したデ-タの相関マトリックスによる分析結果を、本研究の概念枠組の要素でみた場合、セルフケア構成要素(セルフケア意識と日常生活スキル)とセルフケア達成度(同達成感と医学的指標による評価の総合)との間に(r=.348,p<.001)、またセルフケア資源(患者-医療者関係、PRQ、民間療法利用度)とセルフケア達成度の間に正の相関がみられた(r=.481,p<.001)。前者は本研究の仮説を棄却し後者は支援した。また、セルフケア構成要素と同資源との間にも正の相関がみられ(r=.401,p<.001)、セルフケア構成要素と同資源の総合およびセルフケア達成度の間にも、同様に正の相関がみられた(r=.461,p<.001)。この場合も前者は仮説を棄却し、後者は支持した。セルフケア達成度の構成要素とみなした個人の主観的な達成感と医学的指標に基く価値の間には、関係が見出せなかった(r=.074,p<.100)。 さらに、このセルフケア達成度を基準変数として、民間療法利用度のほか6つの予測変数をもつ重回帰分析を行い、予測値の高い変数としてセルフケア意識、患者-医療者関係、ソ-シャルサポ-トを検出できた(R^2=.4761,F=6.012,p.<.001)。これは先行諸研究を概ね支持していた。また日常生活スキルと民間療法利用度はセルフケア達成度に大きく影響していないこともわかった。これらの結果により、看護婦の役割は患者のセルフケア意識に働きかけ、患者関係を確立する方向に導き出せる。
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