日本人とその文化の地域性を研究する体制の在り方についての検討
Project/Area Number |
63305006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大林 太良 東京大学, 教養学部, 教授 (20012263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾本 恵市 東京大学, 理学部, 教授 (10011503)
佐原 真 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化センター, 研究指導部長 (20000466)
徳川 宗賢 大阪大学, 文学部, 教授 (70000403)
佐々木 高明 国立民族学博物館, 第二研究部, 教授 (10031692)
埴原 和郎 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70011707)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 日本人 / 文化 / 形質 / 地域性 / 言語 / 学際的研究 / データ・ベース |
Research Abstract |
本研究は、日本人(ここでは所謂和人、アイヌ、南西諸島の人々を含む)の身体と文化に存在する地域性を、日本列島の全域にわたりかつ先史時代から現在に至るまでの全期間を通じて、総合的・学際的に研究していくための研究体制のあり方を検討するのを目的とする。このため、5回の研究会において、文化人類学(民族学)、歴史学、考古学、民俗学における従来の研究状況と問題点について発表があり、それをめぐって上記諸科学及び言語学、形質人類学の専門家による活発な討議が行なわれた。例えば、民族学では、従来、日本の社会組織に関して地域性の研究が進められ、優れた成果が得られているが、儀礼や技術、物質文化に関しての地域性研究は著しく立ち遅れていること、従って、それは、地域性の生態学的解釈に対しても障害となっていることが論じられた。また、歴史学の側からは、日本国内の地域性を考える場合には、日本周辺地域との関連も見失ってはならないことが指摘された。更に、データ・ベースに関しては、国立歴史民俗博物館において進行中の日本国内県別民俗誌文献目録作成の試み等が非常に参考になることが指摘された。 また、日本人の地域性についての重点領域研究立案の参考として、現在実施中のイスラムについての重点領域研究の経験と問題点を聴取した。その結果、日本人の地域性についての重点領域研究の実施案を作るための各専門分野における適切な参加者の選定、各専門分野における問題点の整理が進み、重点領域研究の骨子を固めることができた。今後は、この基本方針に従い討論を深め、十全な重点領域研究の成案を得て、申請することとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)