Project/Area Number |
63307005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機・錯塩・放射化学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
齋藤 太郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90011006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴原 隆志 岡山理科大学, 理学部, 教授 (30122386)
山崎 博史 理化学研究所, 主任研究員 (00087511)
中村 晃 大阪大学, 理学部, 教授 (80029404)
大瀧 仁志 分子科学研究所, 教授 (80022549)
伊藤 翼 東北大学, 理学部, 教授 (90007328)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1988: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 金属クラスター錯体 / クラスター / 多核錯体 / 協同効果 / バイメタル触媒 / 酸化物超伝導体 / クラスター錯体 / 二核錯体 |
Research Abstract |
本研究は金属クラスター錯体化学を研究領域とする「重点領域研究」申請のための準備研究と調査を目的としたものである。この研究領域は近年著しく発展しており、特に金属多中心配列に特有な協同現象に注目されている。全国の主要研究機関に所属する24名の研究者が、昭和63年11月2日、3日の2日間にわたり大阪大学基礎工学部国際棟に於いて開催されたシンポジウムにおいて研究成果を発表した。 金属クラスター錯体の合理的合成法開発に関して、「シェブレル相構造モデル錯体の構築」、「M_4S_4L_4キュバン型金属錯体の合成」、「白金族多核錯体の合成」が報告された。金属クラスター錯体特有の多中心反応に関して、「マクロサイクル配位子とクラスター錯体の相互作用」、「高原子価金属多核錯体の反応性」、「白金多核錯体の多電子移動反応」、「二核錯体における金属間相互作用」が報告された。クラスター構造を有する溶液および固体の物性に関して、「溶液反応における協同効果」、「酸化物超伝導体の電子的性質」、「酸化物電子構造の理論的解析」、「高分子鎖に結合したクラスター錯体の反応性、電極特性」が報告された。クラスター触媒に関して、「バイメタル触媒の設計と触媒特性」、「カルボニルクラスター錯体の触媒反応」、「金属クラスター錯体への有機基の導入」、「ヘテロポリ酸の酸・酸化触媒特性」、「新型の金属酸化物クラスターの合成と反応」が報告された。 以上の研究はいずれも単核錯体に見られない多中心に基づく特性の発見を目指しており、研究領域としての統一性と重要性を確認できた。 従来比較的交流の乏しかった各分野の研究者を当研究領域に向けて組織化する点においても大きな成果をおさめた。当研究を契機として、我が国における金属クラスター錯体化学を国際化するために、平成1年5月「岡崎コンファレンス」を開催することも決定された。
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Report
(1 results)
Research Products
(24 results)