Project/Area Number |
63307016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
向山 光昭 東京理科大学, 理学部, 教授 (60016003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奈良坂 紘一 東京大学, 理学部, 教授 (50016151)
植木 正彬 東京理科大学, 理学部, 教授 (30084304)
桑嶋 功 東京工業大学, 理学部, 教授 (50016086)
櫻井 英樹 東北大学, 理学部, 教授 (70025873)
大野 雅二 東京大学, 薬学部, 教授 (00111550)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Keywords | 複合系 / 複合系の高次制御 / 反応制御 / 反応設計 |
Research Abstract |
21世紀に向けての技術立国を目指すわが国にとって、地上の物質の80%以上を占める有機化合物の新しい概念に基づく有効利用法の開発は、緊急かつ重要な課題である。従来の有機化学においては、複数分子の絡み合った複合系で起る様々な有機現象を単一分子のレベルにまで単純化し、一般原理を探索してきたが、その方法には自ずと限界がある。この点に鑑み、本研究は、有機化学の基礎分野の深化拡大を図るため、複合系そのものを研究対象とする飛躍的な概念に基づく研究領域の開発を行おうとしたものである。そのためには、有機化学の総合的見地から複合系を解明し、構築する新手法、さらに複合系に基づく分子変換プロセスを開発するための新手法の開拓が必要不可欠と考え、本研究では、複合系の研究手法の企画調査を総括的に行い、重点領域研究への展開を図った。 具体的には、各研究分担者を中心に、有機複合系を対象とする研究手法、すなわち、1)構造論的アプローチ、2)反応論的アプローチ、3)機能論的アプローチ、4)複合系に基づく反応制御、反応設計および反応剤開発について調査企画し、それらをもとに研究連絡会を随時行った。それらの研究連絡会を通じて、有機複合系の新しい研究手法開発の可能性と問題点の探索と体系化が図られた。さらに年度後半の研究連絡会においては、重点領域研究へ向けての課題の決定、体制の調整を行い、バランスのとれた研究体制を作り上げることに努力が払われた。最終的には、来年度重点領域研究の大きな目標の1つは、従来の有機化学の概念から脱皮して新しいシーズを求めるということで討論の結論がでた。従って、各分担分野において、より具体的な計画の立案を目標にして作業に取りかかることを確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)