Project/Area Number |
63308014
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平 則夫 東北大学, 医学部, 教授 (60004553)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有田 真 大分医科大学, 教授 (60037364)
橋本 敬太郎 山梨医科大学, 教授 (10004665)
春見 建一 昭和大学, 医学部, 教授 (00102335)
大地 陸男 順天堂大学, 医学部, 教授 (10049025)
杉本 恒明 東京大学, 医学部, 教授 (60019883)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 心筋 / イオンチャンネル / 不整脈 / 抗不整脈薬 / 細胞内情報伝達 / コンピュータシミュレーション |
Research Abstract |
わが国の社会の急速な近代化に伴い突然死が増し、社会的関心事となっているが、突然死の主因は心臓死であり、その根底にあるものは心臓のポンプ機能を喪失させる重篤な不整脈であり、その予防と治療は緊急の課題である。しかし、この課題の解決は、心筋の異常興奮の発生と伝導のメカニズムを、サブセルラーレベルから、生体内心臓のレベルの各レベルにおいて適格に把握し、最も有効な予防、制御の発見によってのみ達成されよう。このためにはかかる研究を重点領域研究として精力的に推進すべきであるという考えのもとに、昭和64年度発足重点領域研究「心臓異常電気活動の分子機構とその制御に関する研究」を準備して申請した。しかし、採択されなかったので、本研究を通し、ヒアリングにおけるコメントを参考に計画を練り直し、平成2年度発足重点領域研究「心臓異常電気活動のサブセルラーメカニズムとその制御に関する研究」の申請を行った。新計画においては、主要研究項目として、1.心筋イオンチャンネル、2.心筋の異常興奮と伝導のメカニズム、3.心筋興奮・伝導の細胞内調節機構、4.心筋異常電気活動の人工制御、5.心筋興奮・伝導のシミュレーションの5本の柱を立てて、それぞれを計画研究とし、各々に約8名の研究者を配した。加えて、各計画研究間の調整、目的志向の研究の推進のため、総括班を設けたが、これには研究領域外から若干名の評価委員を求め、研究が自己満足に終ることのないように配慮した。心筋興奮の素過程であるイオンチャンネル作動のサブセルラーメカニズムの研究から、ヒトの心臓全体の異常電気活動のコンピュータシミュレーションの研究まで包含する研究は、この領域の基礎知識の発展のみならず、重篤な不整脈の予防・治療という社会的要請にも応えることができると考えられる。
|