ネコのレトロウイルス性免疫不全症に関するウイルス学的免疫病理学的研究
Project/Area Number |
63400007
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
広領域
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
石田 卓夫 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 講師 (30143506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 良太郎 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 教授 (00112970)
友田 勇 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 教授 (00011859)
鷲巣 月美 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 助手 (20191736)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥9,100,000 (Direct Cost: ¥9,100,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1988: ¥7,000,000 (Direct Cost: ¥7,000,000)
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Keywords | レトロウイルス / 猫 / 後天性免疫不全症候群 / 免疫 / ネコ / レトロウィルス / AIDS / 免疫学 |
Research Abstract |
本年度研究では、過去の血清材料についての疫学調査、臨床病理学的観察に基づいたFIV感染症の臨床病期分類、FIV感染猫の免疫学的異常の検出、FIV感染猫におけるウイルス抗原の組織内検索を行った。過去の血清材料についての疫学調査は、1980年代初めより保存されていた血清材料を用い、過去に遡った抗体検査を行った。1980年2月の材料で抗体陽性例が発見され、FIVは1980年には少なくとも日本の猫の集団の間で感染が広がっていた状況が推測された。次に、わが国におけるFIV抗体陽性猫のうち完全なデ-タが得られた700例につき、ヒトのHIV感染症の病期分類基準を参考に解析したところ、臨床例を(1)急性期症候群、(2)無症状キャリア-、(3)持続性全身性リンパ節腫大(PGL)、(4)AIDS関連症候群(ARC)、(4)AIDSに分類することが可能と思われた。病理学的検索では、特にリンパ節病変が特徴的で、AIDS期以前では過形成病変、AIDS期ではリンパ節破壊が顕著であった。さらに病期分類と免疫不全の進行の関係を明らかにする目的で、末梢血リンパ球を用いたリンパ球幼若化試験を行った。各病期に分類されるFIV感染猫より末梢血リンパ球を採取し、Tリンパ球刺激物質としてCon-Aを加えて培養を行った。刺激培養終了後グルコ-スの消費量をもとにリンパ球の幼若化の指標となる刺激指数を算出したところ、FIV感染の病期の進行に一致してリンパ球幼若化能は低下していることがわかった。病理学的検索を目的に実験感染を行ったところ、実験感染は成立し、抗体の陽転および初期の臨床症状が認められ、腫大リンパ節では、過形成濾胞胚中心内で豊富な樹枝状の細胞質を持つ複数の非リンパ系細胞にウイルス抗原が検出され、同細胞質にはS-100蛋白が検出された。これらの細胞は、その形態、局在およびS-100陽性所見から、follicular dendritic cell(FDC)と思われた。また洞マクロファ-ジにもウイルス抗原は検出された。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)