Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹原 健夫 山形大学, 農学部, 教授 (20005606)
高野 哲夫 東京大学, 農学部, 助手 (30183057)
中元 朋美 東京大学, 農学部, 助手 (50180419)
山元 皓二 東京大学, 農学部, 助教授 (70011971)
松崎 昭夫 東京大学, 農学部, 助教授 (50107405)
稲永 忍 東京大学, 農学部, 助教授 (40124664)
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Budget Amount *help |
¥17,300,000 (Direct Cost: ¥17,300,000)
Fiscal Year 1990: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1988: ¥11,000,000 (Direct Cost: ¥11,000,000)
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Research Abstract |
各自,研究を進展させ,さらに全員でとりまとめを行った。成績書は現在作成中である。 1.穀粒成分の遺伝変異 国内外の品種について検討した。(1)穀粒成分からみた良食味品種の特性,(2)タンパク質(穀粒)の品種間差異,(3)胚乳タンパク質の層別変動に関する品種間差異,(4)胚乳アミロ-ス含量の層別分布に関する品種間差異,などについて成果が得られた。とくに国内外の品種から特徴的なパタ-ンを示す品種を例示するとともに,栽培環境の変化に対する品種反応をいくつか明らかにした。 2.登熟要因と品質 施肥,環境温度,栽培地(土地条件を含む)の変動が品質に与える影響を解析した。(1)年次・栽培条件による穀粒成分の品種間差,(2)栽培条件によるイネ種子中の遊離アミノ酸の変異,(3)登熟中の温度が穀粒成分に与える影響,(4)粒長・粒巾に関する生長解析,(5)穂構成器官,節間および止葉の老化速度の品種間差異などを明らかにした。 3.遺伝変異の作出に関する1考察 イネの人為4倍体を異代照射することにより得られた2倍体復帰固体からの変異系統を用い,穀粒形質の突然変異の出現過程の解析を試みた。 形態的変異については固定系統が多く得られたが,成分などの品質では安定しにくいことが判明した。 4.育種における選抜・検定法に関する1考察 育種の現場における食味の簡易評価法として,統計的方法によらない簡易評価法を考案し,その効果について検討した。 以上のことから,さらに全員で今後に向けての研究方向について総合討論を行った。
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