Heusler合金Mn系C1_b型化合物の磁性と磁気光学特性に関する基礎的研究
Project/Area Number |
63460204
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Research Institute for Electric and Magnetic Materials |
Principal Investigator |
渡辺 清 財団法人電気磁気材料研究所, 研究部第一研究室, 研究室長 (40072269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 孝文 財団法人電気磁気材料研究所, 研究部第一研究室, 研究員 (40164363)
門脇 靜穂 財団法人電気磁気材料研究所, 研究部第一研究室, 主任研究員 (30161144)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Keywords | 蛍石構造型化合物 / 磁気光学材料 / C1_b型化合物 / PtMnSb / AuMnSb / RhMnSb / Mn系化合物 / ホイスラー合金 / 力一効果 |
Research Abstract |
新しいホイスラー系のMn基のC1_bおよびL2_1型金属間化合物についてはかつて我々が1969年から約10年に亘って研究したものであり、その結晶構造と磁性に関する基礎的な研究により10指に余る化合物を発見した。その後これら化合物を中心とする研究は行われて来たが1983年にBuschowがPtMnSb化合物に巨大な力一効果を得たことを明らかにしたため新しい磁気光学材料として非常に注目されることになった。しかしその優れた力一効果については再現性に難点があり現在極めて多くの研究が行われているにもかかわらず大きな課題となっている。我々はこれら金属間化合物にはその作製方法によってデータがばらつくことをよく経験しているためそれらを含めた基礎的な研究から本系磁気光学材料を本格的に検討することにした。 1.本年度はまずPtMnSb、RhMnSbをはじめ最も疑問の多いAuMnSb系化合物について示差勢分析を行った。それらの結果から化合物の均質化処理温度をX線回析による結晶構造解析並びに顕微鏡による結晶組織の観察によって単相状態を得ることに努力した。殊にAuMnSb化合物については均質化処理温度が約750〜810Kであり750Kに長時間焼鈍するのが最適であること及びその磁性について今春の日本金属学会に発表することとなった。 2.磁気光学特性については既に多用途偏光測定装置が設置してあるのでその理論計算の解析用ソフト(科研費による)をそなえ装置全体の調整を終了し本格的な測定開始にこぎつけることが出来た。 3.これらC1_b型化合物の単結晶の作製はかなり困難である。目下、出来るだけ大きな化合物を造りその中から単結晶を引き出しする方法につとめている。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)