Project/Area Number |
63480108
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurophysiology and muscle physiology
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
竹内 昭 順天堂大学, 医学部, 教授 (70052959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野寺 加代子 順天堂大学, 医学部, 講師 (00053091)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1988: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | グルタミン酸 / キスカル酸レセプター / NMDAレセプター / 脊髄スライス / 幼弱ラット / 前角ニューロン |
Research Abstract |
前回までの放出実験と脱分極作用を調べた種々の実験からグルタミン酸が脊髄の興奮性伝達物質であることが推定される。アミノ酸レセプターは主にキスカル酸(Quis)レセプター、カイニン(KA)レセプター及びNMDAレセプターに分けられている。幼弱ラット脊髄から厚さ300μmのスライス標本を作り、一個の神経細胞の細胞体及び、樹状突起部分でのこれらレセプターの分布を調べた。3M KClと共にLuciter yellowを詰めた微小電極を前角ニューロンに刺入し、この電極より流した電流により活動電位が発生するのを確かめた後に、パルスで色素を注入する。一方、アミノ酸投与用に、二連の微小電極にL-グルタミン酸(Glu)と別のアミノ酸をLuciter yellowと共に詰めておく。このようにすると、螢光顕微鏡下で神経細胞の形状とアミノ酸電極の先端を同一視野で観察することが出来るので、アミノ酸を神経細胞の任意の場所に投与する事が出来る。アミノ酸を非常に短いパルス(2-5msec)で電気泳動的に与えると、Gluに対する感度は他のアゴニストに対する感度に比して高かった。NMDA及びKAは細胞体においては感度が高く、ほぼGluの1/2であるが、樹状突起部では感度が低くなる。一方Quisはその様な、場所による感度の差がみられなかった。Quisによる電位は二つのphaseを持っており、早い経過の反応と遅い経過の反応とがある。早い反応は、同じ場所で与えられたGluによる電位の時間経過より早い。この電位はQuisの連続投与によって、またGluの前投与によって脱感作される。一方、Aprにより、同じ場所で発生するGlu電位は減少するがQuis電位は変わらなかった。この早い経過のQuis電位はQuisレセプターで発生すると考えられる。これまで、単一チャネルで観察すると、Quisの方が開口時間が短いのに、Quis電位は、Glu電位に比して非常に時間経過が長いのが未解決の問題であったが、本結果はこの疑問に回答を与えるものと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
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