Budget Amount *help |
¥5,600,000 (Direct Cost: ¥5,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1988: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
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Research Abstract |
1.抗arginine vasopressin(AVP)ーIgGの脳室内投与による学習障害は,獲得試行前15分投与で有意であったが,獲得試行後5分および2時間投与では有意でなかった. 2.AVPの脳室内投与は乳頭体破壊によるステップダウン式回避反応課題の学習獲得機能障害を改善したが,前脳基底部破壊による学習獲得機能障害を改善しなかった. 3.加齢に伴いラットの運動量は減少したが,ショック領域と非ショック領域を識別する機能に差はみられなかった.しかし,加齢ラットは乳頭体破壊ラットと同様に,受動的回避反応課題の学習獲得機能の障害をもたらし,保持機能に影響を与えなかった. 4.Histamine(HA)含量は,加齢に伴って,視床下部前部,正中隆起,腺性下垂体,神経性下垂体などで増大し,視床下部後部およびその他の部位で減少した.VP含量は,加齢にともなって,正中隆起と神経下垂体で有意に増大し,視床下部前部,後部,腺性下垂体,尾状核・被殻部,海馬などで有意に減少した.しかし,前頭葉皮質および海馬におけるCAT活性に加齢による有意な変化はみられなかった. 5.Lーhisutidineの長期腹腔内投与による内因性脳内HAは,老齢ラットの運動量を減少し,学習獲得機能の障害を改善する傾向にあった. 6.以上の結果から,老齢ラットの学習障害にヒスタミンおよびバゾプレッシン作動系の機能異常が関与していることが示唆される.
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