モノクローナル抗体を結合した制癌剤包埋リポソームによる卵巣癌の選択的化学療法
Project/Area Number |
63480375
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
石原 実 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70023835)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 直樹 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70203461)
薮下 廣光 愛知医科大学, 医学部, 講師 (00140046)
野口 昌良 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (80065557)
|
Project Period (FY) |
1988 – 1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | リポソーム / アドリアマイシン / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
1.均一のサイズのリポソームを製作するためにはフィルターを用いて行う圧出法が適当であり、このため設備として圧出器を特別に製作、購入した。 2.脂質組成や荷電、サイズの違う各種リポソームにアドリアマイシンを包埋し、in vivoにおける生体内分布、副作用への影響を明らかにした。さらにヌードマウス可移植制ヒト卵巣悪性腫瘍株より樹立した組成培養株を用いて、各種アドリアマイシン包埋リポソームの抗腫瘍効果を検討し、アドリアマイシンを包埋するリポソームの最適条件を検討した。 3.上記検討の結果、リポソームに包埋することにより、アドリアマイシンの心毒性、消化器症状等の副作用は軽減し、逆に腫瘍内アドリアマイシン濃度を上昇させることができた。また組織培養株を用いた抗腫瘍効果の結果からアドリアマイシンを包埋するリポソームトしては卵黄フォスファチジルコリン、コレステロールおよびサルファタイドの脂質組成が5:4:1の一枚膜の小さなリポソームが最適であると考えた。 4.以上の如くアドリアマイシンのリポソーム包埋様式、in vivoにおける生体内分布、副作用への影響を明らかにし、また独自に樹立シタ組織培養株を用いた抗腫瘍効果より、アドリアマイシンを包埋すべくリポソームの最適性状を解明して行かねばならないと考えている。また、来年度は卵巣癌のモノクローナル抗体について検索を加え、抗癌剤包埋リポソームに結合させ、抗腫瘍効果の増強を目的として検討していく。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)