社会経済的相互行為・相互依存効用関数に基く理論とスマトラ農村デ-タによる実証研究
Project/Area Number |
63490008
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
広領域
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
樋口 洋一郎 東京工業大学, 工学部・社会工学科, 助教授 (60198992)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 社会的ネットワ-ク分析 / パ-ソナルスフィア / ネットワ-クプロビットモデル / ネットワ-クロジットモデル / 南スマトラ / 親族構造 / 経済的交換ネットワ-ク / 相互依存効用関数 / 社会経済的ネットワーク / 序列的選択アプローチ / ジニ係数 / 重層的ネットワーク |
Research Abstract |
1.単一の社会経済的ネットワ-クに対する理論的モデルは完成を見た。応用として30名のコミュニティを対象として実験したところ従来の研究方法よりよい結果が得られた。 2.重層的社会経済ネットワ-クに対する理論モデルは種々の仮説設定が可能になるため、一部の仮説設定に対しては有効な手段として完成することが出来た。しかし、一般的仮説設定に対する確率関数の理論計算及びその数値計算に問題があることが判明した。 3.一般的仮説設定に十分対処可能な理論モデルの開発が、確率関数の数値計算方法の改良を完成した後になされた。応用として小規模コミュニティの2層社会経済的ネットワ-クに対して実験が試みられたが、満足かつ従来の方法と比較してより良い結果が得られたものの、実証研究のために用意した南スマトラ州ブラトウン村のデ-タ(118家族)における親族構造と経済的財交換の2層ネットワ-クに対して応用するには計算機容量的に可能ではあるものの費用が異常に嵩むことが判明した。以上で現在までの研究は終了せざるを得なかった。 4.今後の研究としては、パ-ソナルスフィアの定義を、社会的距離のみに基礎を置かず、より一般的な社会経済的諸変数を取り入れることの出来るように拡大改良し、モデルに於ける確率変数の数を必要最小限に減少させることにより、数値計算を含まない計算効率の良いネットワ-クプロビットあるいはネットワ-クロジットモデルを開発することになる。一部はすでに開発され、前記の実証デ-タを用いて実験段階にあり、ソフトウェア改良による計算機への対応が企画されている。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)