Project/Area Number |
63510071
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychology
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
山上 精次 専修大学, 文学部, 助教授 (40111439)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 眼球運動 / 頭部運動 / 発達 |
Research Abstract |
目的:本研究では、これまでの眼球運動研究の大きな課題であった頭部運動を正確にモニタしながら眼球運動を測定する試みによって、比較的自由な視覚的探索時における眼球運動と頭部運動の協応的関係およびその発達的様相を明らかにしようとするものであった。 方法 被験者:正常対照群として大学生を若干名、および障害事例として発達初期の脳炎の後遺症として言語および認知発達の遅滞を招来した12才の児童。 手続き:従来通り眼前を種々の速度で水平、あるいは垂直に運動する光点を目で追随させ、その追随運動時の眼球運動および頭部振盪を測定、記録した。 結果 予備的な実験および分析の結果、次のようなことが示唆された。 1.正常対照の被験者では水平・垂直運動対象に対する追随は、一般にまず頭部運動によってなされ、おおまかに体位が調整された後に、より微細な調整として眼球運動が駆動され、ターゲットの補捉がなされるという傾向が認められた。 2.一方障害事例の場合には、眼球運動という精細な対象追随運動には、おおくの欠陥が認められているが、頭部運動という粗大な運動そのものは、比較的正常対照に近いものが認められた。しかし、眼球運動と頭部運動の協応については、多くの側面で問題が認められている。 問題点 頭部運動のための装置の作成が思いのほか困難であったために、納入が遅滞し、予備的な実験が実施されたに止まっている。
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