Project/Area Number |
63510072
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychology
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
入谷 敏男 東海大学, 文学部広報学科, 教授 (00055831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小熊 均 都留文科大学, 文学部, 教授 (30073919)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 対話事態 / 概念の性能と類縁性 / 場所性 / 動作主 / 運動・動作の因果関係 / 手段・目標の関係 / 指示詞の使用 |
Research Abstract |
1.対話を生成する際の発話の基礎になる概念の因果関係を検討するため、「分類語彙表」(国立国語研究所編、昭和39年)の中から、6種類の概念の群を抽出し、これらの相互関係・類縁関係 手段・目標関係 生成と変転の関係などを調べ、概念が云語化される場合の基本過程を検討した。選ばれた概念群は自然、人間、動物、生産物(用具)、建物、機械から成っており、第1実験としてこれらの各概念の類がどのような類縁・性能関係を有しているかを調べ、第2実験としてこれらの概念が手段と目標の関係に並べた場合どのような概念の対が出来るかを検討し、第3実験として各概念を動作主とした場合、それに基いてどのような動作・運動が生ずるかを検討した。ついで第4実験として人間の行為・動作がどのような因果関係にもとづいて生ずるかを調べ、第5実験として自然界・出来事の生成と変転の結果を調べ、さらに第6実験として社会・文化的慣習におけることがらの成り行きに関する因果関係を検討した。実験はすべて質問紙状により予め用意された語彙概念を一定の順序に並べさせるという方式により行った。 結果を総括的にのべると、6つの概念はその性能、類縁関係は、場所、手段、目標等をもち、一定の動作や運動を伴う因果的な関係をなして存在することが確認されたことである。(研究代表者入谷の研究) 2、対話事態における指示詞コ、ソ、アの使い分けに話し手からの距離、空間の広さ、話し手/聞き手の関係、操作可能性がどのような影響を与えるかを被験者のまわりに同心円状に事物を配置し、それらを被験者がどのような指示詞を使って示すかを記録した。この結果被験者の距離が大きくなるにつれて、コの使用が減少し、アの使用が増大する。指示棒の使用(持続可能性の増大)はコの使用を増大させることが判明した。(研究分担者小熊の研究)
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