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地方農村における高齢化社会への対応とその基礎条件の研究ーー島根県仁摩町の「シルバーランド計画」の場合ーー

Research Project

Project/Area Number 63510094
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

泉 琉二  三重大学, 教育学部, 教授 (90024455)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三上 勝也  神戸女学院大学, 文学部, 教授 (10068752)
Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1988: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords町おこし / リーダーシップ / 地域支配構造 / 定住 / 同郷団体 / 地域政策 / 高齢者生きがい対策 / 過疎
Research Abstract

1.仁摩町のシルバーランド計画推進協議会の活動は、今日までのところ、高齢者の生きがいづくり、町の産業祭を軸とする地場産業の振興、町全体の祭の開催等によって活況を呈しているが、これらは形式上は民間主導であっても、実質的には大都市からの帰郷者である現町長の斬新なアイデアによる話題づくりと、強力なリーダーシップによるところが大きい。しかも参加団体間及び町内各地域間の対立・競争意識が強いため、町長や役場の若手職員の献身的な調整活動が不可欠なものとなっており、協議会方式が十分に定着したとはいえない状態である。
2.それにもかかわらず、かかる活動を通じて各団体、各階層で若手のリーダーが着実に育ちつつあり、推進協議会が新しいタイプのリーダー育成の場としての機能をもっている点が注目される。その一方で、名望家による伝統的支配構造は着実に力を弱めつつある。
3.町当局は町出身の都市生活者の組織化、都市での催し事の開催、広報・ふるさと便りの配布等を瀕繁に実施しているが、これらは単なる町出身者へのサービスにとどまらず、町民に都市住民の視線を意識させることによって、町おこしの運動のエネルギーを維持・強化させようとする、極めて戦略的な視点に基づいているといえる。
4.他出者の帰郷定住は、典型的には他出後も家を残し、老後に帰郷して定住する型をとるが、旧家ではできるだけ県内に職を求め、単身赴任等によって完全な留守宅にはせず、地域社会との関係を維持する傾向にある。地域定住のあり方として、評価しうる一形態といえる。
5.今回の調査は、過疎地域の既に到達した高齢化社会への対応の仕方を、主として地域政策の立場から概観したに過ぎず、今後の研究の方向としては、地域政策の基礎条件の一つをなす地域住民の意識の、多面的な数量的把握が必要であり、そのための準備に着手している。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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