Project/Area Number |
63510180
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
杉谷 昭 佐賀大学, 教育学部, 教授 (30039200)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 蝦夷地 / 箱館奉行 / 樺太(サハリン) / 千島(クリル)諸島 / 北方領土 / 阿部正弘 / 堀織部正利煕 / 蝦夷開拓 |
Research Abstract |
(1)原本撮影とプリンターによる史料は、3195コマを終了した。 ○手嶋秀隆「探箱録原本」高知市市民図書館蔵のもの二種類ともに完了。 ○小野寺篤謙「北遊日箋」北海道立文書館蔵のもの全巻完了。 ○十文字龍助「安政年間日記」北海道立文書館蔵のもの全巻完了。 ○楽山公治家記録15、16、18巻(仙台市立博物館蔵のもの三巻完了。) ○巳年(安政四年)箱館表風説(仙台市立博物館蔵のもの一巻完了。) ○桜田良佐「安政年間日記」(仙台市斉藤報恩会所蔵 の五巻完了。) ○幕末蝦夷地関係史料および絵巻(盛岡市中央公民館蔵)175コマ。 ○鳥居存九郎「北溟紀行」北海道立文書館蔵のものを原本と確認撮影。 (2)前回(昭和59年度)に撮影した幕府老中(阿部正弘以下五名)たちの家臣による調査記録の未焼付分を、新規に今年度設備することのできたリーダープリンターによって、ほとんどをコピーすることができた。これらによって幕府側の蝦夷地に対する配慮がどのようなものであったか、その消極性を知ることができた。 (3)当初に予定していた土佐藩・仙台藩・南部藩などの史料を検討するうちに、蝦夷地関連史料として重要なものが他にも多くあることがわかり、収録することができた。また探箱録には原本が二冊あり収録した。 (4)これらによって、土佐藩・仙台藩の蝦夷地に対する対応がそれぞれ分析することができ、佐賀藩・土佐藩・福井藩・姫路藩などのように、直接蝦夷地警衛に関わらなかった諸藩と、仙台藩・南部藩・津軽藩などのように警衛を分担していた諸藩とでは、前者が産業開発・国内交易を目途として調査をすすめたのに対し、後者は蝦夷地に分領を得ることが主眼であって、警衛持場に定着して財政補強をねらった。幕府が許可しないため、仙台藩は蝦夷全域を調査対象とするようになる。前者はあくまでも箱館を中心に物産の集散に主眼をおくようになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)