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土器・陶器の材質および製作技術に関する自然科学的研究

Research Project

Project/Area Number 63510223
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 考古学(含先史学)
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

清水 芳裕  京都大学, 文学部 (90127093)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords土器・陶器の胎土 / 混和材 / 土器の移動 / 岩名学的分析 / 貯蔵用土器と煮沸用土器の材質
Research Abstract

土器・陶器の材質分析と製作地同定との2つに分けて成果の概要を記す。
第1に、材質については、人為的に混和材として添加された砂粒が、どの程度の量であるかを数量的に捉える方法を採用した。スケールの入った接眼レンズを用いて砂粒の径を測定し、同時に0.5mm以上のものを顕微鏡用ポイントカウンターによって数量化して、胎土を構成する砂粒と粘土の部分を面積から比例を求めた。この方法で、山口県綾木郷遺跡と青森県是川中居遺跡の弥生土器のうち、壺類と小型品に対して甕類と大型品の2種を比較すると、前者では砂粒は胎土全体の10%以下に、一方後者では12〜16%に大多数の土器が入ることが明らかになった。当然両者に共通した比率を占める土器も一部存在するが、土器製作において、小型と大型、貯蔵用と煮沸用など用途によって、混和材の量を意図的に変えた証拠を知ることができた。こうした方法で、今後各時代、各種類の土器について調査を進めれば、土器製作技術のさまざまな側面を明らかにすることができると考えている。
第2に、土器の製作地同定に関する成果としては、一昨年からおこなってきた東日本弥生前期の土器の移動についての分析をすすめた。この稲作の伝播と関連する土器の移動については、青森県是川中居遺跡、東京都新島田原遺跡、長野県林里遺跡などへ西日本地域から運ばれたものが存在することがすでに明らかになっている。今回これらに加えて、福島県荒屋敷遺跡、群馬県押出遺跡から出土した弥生前期の土器を、岩石学的方法によって分析した結果、これらも人によって運ばれたものであることが判明した。このように、東日本各地で近年発見が相次いでいる弥生前期の土器は、人によって西日本地域から運ばれたものが多数存在することが明らかになっており、弥生時代の農耕技術の伝播の様子を、人の移動の面から具体的に捉えることができつつある。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report
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  • [Publications] 清水芳裕: 古代史復元. 5. 84-85 (1989)

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Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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