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近世日本における音韻学史の研究

Research Project

Project/Area Number 63510233
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 国語学
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

湯沢 質幸  筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (90007162)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1988: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords日本漢字音 / 悉曇学 / 音韻学史 / 行智
Research Abstract

(1)数多い近世音韻学書の中で、今回の研究目的に沿った資料を京都・奈良等の大学図書館を中心として捜し求めた。近世日本における音韻学の主流は、漢字音韻学なので、本研究ではそれに焦点を絞った。さらに、近世漢字音韻学の中心課題は『韻鏡』注釈にあったことをかんがみ、その注釈書の調査収集に力点を置いた。50余種の注釈書を調査し、特に重要と認められるもの約30種の文献を、電子複写の形で収集した。現在その整理をアルバイトを使いながら行いつつあるが、終了次第学会に報告する予定でいる。
(2)資料収集・整理とともに、それら今年度収集したものの外に従前のものをも用いて、まずは近世漢字音史解明上においても必要とされる日本漢字音研究を若干行った。それは、論文の形で近日中に発刊される予定の書の中に収められることになっている。この論文を一つの手がかりとして、中心課題については近世漢字音韻学史における悉曇学の役割について研究を進めて来た。その理由は、韻学は漢字音韻学と悉曇学とに分けられるが、前者は古来後者の影響下にあったことによる。研究の結果、近世後期、真言宗の修験派僧行智によって日本悉曇学と漢字音韻学との体系的な比較対照が行われ、漢字音韻学が飛躍的に進展したことを明らかにすることができた。
(3)〈(1)(2)に基づいて〉現在、近世漢字音韻学における悉曇学の関与ないし寄与の実態と、それによる漢字音韻学の展開を、今日的な学史の観点に立って論文にまとめている最中で、これも今年中に発表する予定である。なお、本研究で得た資料またその整理結果は、パソコンで処理中であるが、完成したら関係研究者においても利用してもらえるようにする予定である。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 奥村三雄博士退官記念論集: "論文名:上代における呉音・漢音" 桜楓社, 700 (1989)

    • Related Report
      1988 Annual Research Report

URL: 

Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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