Project/Area Number |
63540300
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体地球物理学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木股 文昭 名古屋大学, 理学部, 教務職員 (10089849)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 光波測距 / 地殻変動観測 / 大気屈折率 |
Research Abstract |
GEOMENSOR(COMLOT社)とME5000(KERN社)の2種類の光波測距儀を使用した。両機とも変調周波数は500MHzで、精度は0.1mm±0.1ppmと0.2mm±0.5ppm。0.1mmまで表示する。白色キセノン(λ=0.465μ)のGEOMENSORとHeーNe(λ=0.633μ)のME5000と異なる。変調周波数が500MHzだが、0.1mmの精度はむつかしい。そこで1時間に200〜300回と多数測定し、測定分解能を向上した。 2台の測距儀による同一基線の同時測定は不可能である。同時性を重視し、非常に近接して2台の測距儀を置き、同一反射鏡を視準した。基線長は数cm精度で等しくした。日没時の観測値を絶対長と仮定した。 実験1)2kmの基線において日中から夜間までの連続観測。大気屈折率の日変化を観測した辺長差から補正できるか検討した。大気屈折率の時間的変化により、2基線の基線長は8mm、辺長差は0.3mm変化した。基線の絶対値を日没時の観測値と仮定し、毎時の基線長を2基線の辺長差から推定すると、日中でも±2mmの精度となった。視程は50kmと非常に良好であった。15kmの視程では辺長差から補正した基線長は大きくばらつき、とても±2mmにはおさまらなかった。 実験2)4kmの基線で日平均値で議論。4kmの基線長になるとGEOMENSORによる測定で0.1mmの精度を得るには、より多数の測定が必要。日中の観測はノイズが高く困難。そこで日没前後の3時間のみ測定し、日平均値を求めた。初日の基線長と辺長差をもとに、翌日の基線長を2基線の辺長差から推定すると、2日間で基線長の差は1mmに収まる。視程は50kmと非常に良好。 観測条件が良好ならば、多色光波測距も満足な結果を示す。光波測距儀は確実に1mmの精度へと向上している。しかし、多色光波測距を実施するにはまだ課題が残る。
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