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高温気体セルを併用した赤外分光法による短寿命分子の同定

Research Project

Project/Area Number 63540372
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 構造化学
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

大野 啓一  広島大学, 理学部, 助教授 (50033858)

Project Period (FY) 1988
Project Status Completed (Fiscal Year 1988)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywords振動分光法 / 短寿命分子 / 炭素-リン多重結合 / 熱分解 / 赤外スペクトル / 基準振動の計算 / 炭素-リン多重結合の力の定数
Research Abstract

1961年にHC〓Pが、1976年にCH_2=PHが発見されて以来、いくつかの炭素-リン多重結合を持つ短寿命分子が報告されている。我々は、多重結合の性質を明らかにする目的で、これら短寿命分子の振動分光法による研究を行っている。これまで、炭素-リン二重結合については振動スペクトルの解析はなかったので、CH_2=PCl、CF_2=PH、CF_2=PCF_3の振動スペクトルの結果を報告した。一方、炭素-リン三重結合を持つ分子の振動スペクトルの解析はHC〓Pの報告のみであったので、FC〓P、CH_3C〓Pの振動分光法による研究を行った。また、今回C_6H_5C〓Pの振動スペクトルの測定と解析を行い、C〓P結合の性質をより明確にした。
C_6H_5C〓PはPh(Me_3Si)C=P.Clを、低圧、約750℃で熱分解することにより得た。赤外スペクトルの測定はJEOL JIR-40X分光計を用いた。
C_6H_5C〓PとC_6H_5C〓Nの赤外スペクトルの比較より、1569cm^<-1>のバンドをC〓P伸縮振動に帰属した。この結果を基にして基準振動の計算を行い、C〓P伸縮振動の力の定数を決定した。表1に現在までに報告されているC〓P伸縮振動の波数値と力の定数を示す。力の定数は8.1-9.2×10^2Nm^<-1>と化合物によらず大体一定した値であった。基準振動計算より、HC〓Pの1278cm^<-1>の波数値は純粋なC〓P伸縮モードによるものであった。しかし、FC〓P、CH_3C〓P、C_6H_5C〓Pでは、それぞれ1000-1300cm^<-1>に期待されるC-F、C-C伸縮モードとC〓P伸縮モードが大きくカップルして一方のバンドが1500-1700cm^<-1>の高波数に大きく移行することがわかった。この一連の研究より、炭素-リン結合を統一的に解釈できるようになった。

Report

(1 results)
  • 1988 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 大野啓一: Chem.Phys.Lett.(1989)

    • Related Report
      1988 Annual Research Report
  • [Publications] 大野啓一: J.Mol.Struct.(1989)

    • Related Report
      1988 Annual Research Report

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Published: 1988-04-01   Modified: 2016-04-21  

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