Project/Area Number |
63540397
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機化学一般
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 恵次 大阪大学, 理学部, 助手 (50152301)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 光反応 / ホウ素化合物 / アルミニウム化合物 |
Research Abstract |
申請者らは、有機ホウ素化合物の光反応を数年前に開始し、既に、アセチルアセトン錯体(<1a>___〜)の新規な転位反応を見い出している。この転位反応の一般性を調べるために、含ホウ素トロポロン錯体(<2a>___〜-f__〜)の光反応について検討を行った。<2a>___〜-f__〜をベンゼン中、光照射し、生じた粗生成物を加水分解およびメチル化すると下記の3__〜〜7__〜が生成した。1)生成物分布、2)<2e>___〜からの環化生成物の同定、3)量子収率の測定、4)酸素による消光実験等により、この反応は励起一重項状態から、ホウ素一炭素結合のホモリシスにより生成するラジカル対を経て進行していることが明らかとなった。この結果および1aの結果から、この反応は4配位ホウ素キレート錯体に特長的反応であることがわかった。この転位反応をホウ素の同族化合物誘導体であるアルミニウム錯体(<1b>___〜)に適用したところ<1b>___〜は光化学的に不活性であり、<1a>___〜と<1b>___〜の間には、大きな反応性の差異があることがわかった。 また申請者らは、8__〜の光反応によりビアリールが生成すること、およびジメシチルフルオロボランの金属あるいは電解環元を行うと、系中の微量の酸素と反応した9__〜が得られることを明らかとした。
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