新しい軸性不斉ジイソキノリルを配位子とする不斉金属錯体の合成
Project/Area Number |
63540399
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機化学一般
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 浩司 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (80029438)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 複素芳香環化合物 / 軸性不斉化合物 / 有機金属錯体 / 不斉金属解媒 / 不斉解媒反応 |
Research Abstract |
窒素原子を2個含む複素芳香環二座配位子としては古くからジピリジルヤフェナントロリンなどが知られているが、この様なタイプの軸性キラルな二座配位子は全く知られていないのが現状である。本研究ではイソキノリン2分子をつなぎ合わせた新しいタイプの軸性キラル化合物1,1'ージイソキノリル誘導体を合成し、これをキラル源とする新しい不斉反応の開発を目的として行った。 1)軸性キラルな7,7'ー架橋ー1,1'ージイソキノリンの合成1,1'ージイソキノリンを光学的に安定とするために7位同志を種々の長さで架橋した(1)〜(4)のジイソキノリンを合成し、その光学的安定性を調べた。(1)、(2)では室温で容易にラセミ化するが、(3)、(4)では光学的に安定となることがわかった。 2)軸性キラル1,1'ージイソキノリンを二座配位子とする光学活性遷移金属錯体の合成 1で得られた種々の軸性キラル1,1'ージイソキノリンを二座配位子とするRh(I)錯体(5)を合成し、特に(3)と(4)より誘導された光学活性錯体についてはそのX線構造解析もおこなった。今後はこれらを不斉金属解媒として用い、種々の不斉反応を検討していきたい。 3)軸性キラル1,1'ージイソキノリンをキラル母体とする光学活性クラウンエーテルの合成 種々の軸性不斉ジイソキノリンの合成に成功したので、これをキラル源とし、3位同志をポリエーテル鎖で架橋したジイソキノリノクラウンを合成し、二座配位子としての利用も今後の課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)