Project/Area Number |
63540406
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機化学一般
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中辻 慎一 長崎大学, 薬学部, 助手 (90124833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 修三 長崎大学, 薬学部, 教授 (50028148)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 兀電子系化合物 / クロミズム / 可視吸収スペクトル / 色素アセチレン類似体 / 近赤外色素 / シアニン系色素 / メロシアニン系色素 / カップリング反応 / エチレン結合 / クムレン結合 |
Research Abstract |
申請者は、構造化学的に興味が持たれると共に機能面でも新しい物性の発見が期待される、ねじれた兀電子系有機色素化合物類の合成開発を行ない、これらを機能性色素として応用してゆく事を目的として研究を行った。まず、従来より検討を進めている近赤外色素アセチレン類似体の開発研究との関連から、右図の様なねじれたエチレン結合を有するシアニン系色素(II)及びメロシアニン系色素(III)を対応するケトン(I)より合成し、それらのスペクトル特性を検討した。但し、(II)でX=Sは極めて不安定であり、その単離はできなかった。X=Oの場合、目的とする色素が得られ、明らかなリルバトクロミズムが観察されたが、他の明確なクロミズム特性は観察されなかった。色素系(III)もやはり対応するケトン(I)より合成し、興味ある可視吸収スペクトル挙動が見い出されたが、この場合にも顕著なクロミズム特性は観察されなかった。なお、現在R=Hについて更に検討中であり、この結果の一部は第一回機能性色素国際会議にて発表予定である。筆者らは更にねじれたエチレン結合を複数個、あるいはクムレン結合を有する系(IV)についても開発を進め、まずにニロの化合物の合成を試みた。ケトン(I)に対するM.Murry法あるいはチオカルボニル化後銅粉末処理によるカップリング反応を試み、原料回収の他に種々の生成物を得たが、目的物を得るには至っていない。クムレニ結合を有するn=1、n=2の化合物の合成を試みたが、やはり目的物は得られなかった。合成法の改良等が今後の課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)